「パシフィック・リーグ優勝トロフィー」彫刻家・名和晃平氏によりリニューアル
一般社団法人日本野球機構は、今シーズンから「パシフィック・リーグ優勝トロフィー」をリニューアルしますので、お知らせします。
パシフィック・リーグ優勝の象徴となる本トロフィーは、日本を代表する彫刻家・名和晃平氏と、名和氏が主宰のSANDWICH,Incにプロデュースしていただきました。
これまでの優勝トロフィー(女神像)は、リーグ初年度となる1950年から2016年の67シーズンにわたって優勝チームに授与されてきました。このたび、新たに製作したトロフィーは、これまでのトロフィーを引き継ぎ、“勝利の女神”をモチーフとし、モーション・キャプチャ(*)など最新のテクノロジーを駆使して“パシフィックオーシャン”をイメージしたデザインとなっています。2017年以降の歴代優勝チーム名が、台座部分にレーザー刻印されていきます。
撮影:Nobutada Omote | SANDWICH
コンセプト:名和晃平氏コメント
野球の基本である「投げる」「打つ」というアクションをモーション・キャプチャの技術によって3Dデータ化し、「動きの形」を組み合わせることで造形しました。
“パシフィックオーシャン”の煌めく光や波飛沫(なみしぶき)をイメージした造形の中心に1950年のパ・リーグ創設時からの象徴である“勝利の女神“が立ち、葉冠(ようかん)を勝利者に与えようとしている。
名和晃平氏 略歴
彫刻家。1998年京都市立芸術大学美術科彫刻専攻卒業。2000年同大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。2003年同大学大学院美術研究科博士(後期)課程彫刻専攻修了。
2009年京都・伏見区に創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」を立ち上げる。画素のPixelと細胞のCellを組み合わせた独自の「PixCell」という概念を機軸に、ビーズ、発泡ポリウレタン、シリコーンオイルなど様々な素材とテクノロジーを駆使し、彫刻の新たな可能性を拡げている。京都造形芸術大学大学院芸術研究科教授。
パシフィック・リーグ優勝トロフィー概要
サイズ | 高さ650mm 幅333mm 奥行き200mm |
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重量 | 7kg |
素材 | ミクストメディア |
製作協力 | (株)スパイス、(株)安田製作所、(株)石川漆工房、岡田萬治金箔美術、(株)JAC、松岡特殊鋼(株) |
※本トロフィーは、今シーズンの優勝決定時に披露します。その後、優勝チームの本拠地球場などで展示を予定しています。
優勝チームが、ホーム・ゲームで優勝決定した際は当該試合の終了後に、ホーム・ゲーム以外の際は最も早いホーム・ゲームにて、授与される予定です。
(*)モーション・キャプチャ
人間などの動きをコンピューターで測定し、3次元のデータとして取り入れる技法。