最優秀審判員賞、審判員奨励賞、ファーム優秀審判員賞、ファインジャッジ賞 受賞審判員について
2024年シーズンの「最優秀審判員賞」、「審判員奨励賞」、「ファーム優秀審判員賞」、「ファインジャッジ賞」について下記のとおりお知らせいたします。
最優秀審判員賞
敷田 直人(しきた なおと) 53歳 29年目 初受賞
29年という長きにわたる審判経験により、リーダーシップやゲームマネージメント力が増したことで、クルーチーフとしての役割が十分に発揮された。何より判定技術や正確性に安定感があり、名実ともにNPBを代表する審判員へと成長した。
審判員奨励賞
岩下 健吾(いわした けんご) 36歳 14年目
卓越した技術と判断力をもって、多くの試合で素晴らしいパフォーマンスを発揮。難しい状況下でも瞬時に適切な対応を取る姿や審判員としての自己研鑽を怠らない行動は若手審判員の見本となっている。
ファーム優秀審判員賞
松本 大輝(まつもと たいき) 27歳 8年目
卓越した技術と強いリーダーシップで、ウエスタン・リーグ公式戦で冷静かつ的確に判定を重ね、今季は一軍での球審デビューも果たした。若手のリーダー格であり、周囲の信頼を多く集める姿も評価された。
ファインジャッジ賞
審判員の技術向上を目的に、優れた判定をたたえ、表彰する制度です。
以下4名が受賞者です。(対象判定日順)
芦原 英智(あしはら ひでとも) 40歳 16年目
4月14日 中日-阪神 3回戦(バンテリンドーム) 一塁塁審
7回裏、二死二塁。打者・木下(中日)の放ったゴロを三塁手・佐藤輝(阪神)が捌き一塁へ送球。この送球を一塁手が一度は捕球したかに見えたが、空中でお手玉してしまったプレイに対して、芦原審判員は完全捕球されていないことを見極め、セーフの判定を的確に下した。冷静なジャッジに加え、最後まで見続けるという基本に忠実であった点が評価された。
牧田 匡平(まきた きょうへい) 45歳 24年目
8月6日 読売-広島東洋 14回戦(東京ドーム) 一塁塁審
8回裏、一死一塁。打者・吉川(読売)の一塁へのライナー性の打球処理に対し、ノーキャッチの判定を下すと、一塁手・田中(広島東洋)は一塁ベースに留まっていた一塁走者を先にタッグしてから、一塁ベースに触塁。このプレイに対して、両走者(一塁走者、打者走者)のアウトを的確に判定した。滅多に起きない状況に対し、冷静かつ迅速に対応した点が評価された。
市川 貴之(いちかわ たかゆき) 43歳 18年目
9月10日 北海道日本ハム-埼玉西武 21回戦(エスコンF) 一塁塁審
8回表、一死一塁。打者・柘植(埼玉西武)のバントが小フライとなり、これを投手・伊藤(北海道日本ハム)があえてワンバウンドで捕球し一塁へ送球。市川審判員は、ベースカバーに入った二塁手・石井(北海道日本ハム)が送球の捕球後、先にベースに触塁し、その後一塁走者にタッグしたことを正確に捉え、両走者(打者走者、一塁走者)のアウトを判定した。非常に難しいジャッジを、瞬時かつ的確に下した点が評価された。
岩下 健吾(いわした けんご) 36歳 14年目
9月19日 読売-横浜DeNA 22回戦(東京ドーム) 一塁塁審
1回裏、一死一、二塁。打者・モンテス(読売)の打球が一邪飛となり一塁手がこれを捕球。その後二塁走者がタッグアップを試みたため、三塁へ送球するがこれが悪送球となり、左翼手からの本塁への送球がクロスプレイとなった。一邪飛の打球判定に集中していた球審をみた岩下審判員は、即座に本塁へのベースカバーに入り、このクロスプレイをセーフとジャッジ。このベースカバーは通常マニュアルにはないものであったが、過去にない優れた判断であり、非常に効果的な対応であったことが評価された。