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SMBC日本シリーズ2015

ニュース

SMBC日本シリーズ2015の見どころ 福岡ソフトバンクホークス編

「豊富な戦力」と「柔軟な試合運び」で連覇に抜かりなし

 昨年の日本一を経験したメンバーが残る福岡ソフトバンク。シーズンは2位・日本ハムに12ゲーム差をつける独走Vを果たし、千葉ロッテとのCSファイナルステージも無傷の3連勝と、圧倒的な強さを見せる。

 投打ともに抜かりはない。先発陣は武田翔太、バンデンハーク、中田賢一、攝津正、スタンリッジら、実力者がズラリ。救援陣も盤石だ。勝利の方程式を務めた森唯斗、五十嵐亮太、サファテらも抜群の安定感を誇る。そこにCS第1戦、第3戦で千葉ロッテの反撃の芽を摘んだ千賀滉大が加わり、バリオス、寺原隼人も故障から戻ってきた。

 リーグトップの打率.267を誇る打線は、CSファイナルステージでの主将・内川聖一の活躍で勢いに乗っている。CSの3試合すべてで決勝打を放った内川は、昨季まで7年連続で打率3割をマーク。今季は打率.284と不本意な成績に終わるも、勝負強さは健在だ。

 内川だけでなく、どの打順からでも得点を奪えるのも強み。CSファイナルステージ第2戦の6回二死走者なしからは、二番・今宮健太の中前打を皮切りに、死球を挟んで6連打で一挙5得点を奪取。“つながり”ある打線は、相手にとって脅威となる。

 さらには一発攻勢も可能。CS第1戦では、2点のリードを許した3回裏に柳田悠岐が同点の2ラン、第2戦は李大浩が2回に先制ソロ、第3戦でも3回に2ランを放つなど、効果的に得点を奪う。個性的な打者が並ぶも、“勝利”のために、単打あり長打ありと、各自が状況に応じた打撃ができるのが最大の強みだ。

 投打が噛み合い、試合の序盤から主導権を握れれば、危なげなく勝利を手にするだろう。加えて、CS第1戦は3回に同点に追いつき、延長サヨナラ。第2戦は先制後に同点に追いつかれるも、6回に勝ち越して勝利。そして第3戦では先行逃げ切りと、豊富な戦力に加えて、柔軟な野球を展開する様は、王者の風格をも漂わす。日本シリーズ連覇に気負うことなく、工藤公康監督の言う「今まで戦ってきたとおりに戦う」ことができれば、連覇達成へ死角はない。