プロ野球12球団と一般社団法人日本野球機構(NPB)は、この度、一人でも多くの子どもたちに幼いころから「ベースボール型」のボール遊びに触れてもらい、身体を動かす楽しさ、面白さを体験してほしいとの思いを込めて、幼児と安全に楽しく遊ぶための教本「幼児の楽しいボールあそび活動」(補助資料リーフレット2種類「幼児のからだと心をつくる運動あそびとボールあそび」「幼児とボールで楽しく遊ぶには」)を制作しました。
幼児が「ベースボール型」のボールあそびに触れ、慣れ親しむことにより「握る」「投げる」「打つ」「捕る」「走る(移動する、止まる)」「道具を操作する」などの多種多様な動きを自然と身につけることができます。ボールを打つ、捕る、よけるといった空間認知能力を会得することにより、自転車や車、飛来物をよけたり、避けたりする日常生活に必要な運動能力の習得にも寄与します。
本書と補助資料のリーフレットでは、野球やソフトボールといった「ベースボール型」のスポーツを楽しむための前段となるボールあそびの普及活動として、実際に幼児と触れ合ったり、遊んだりする際に参考となるような内容となっています。幼稚園や保育園などで安全に幼児とボールで遊ぶ際のポイント、及び注意点を説明。加えて幼児の特性、幼児が喜ぶあそび、ゲームの進め方についても映像を交えて分かりやすく解説しています。
本書はまず、2019年に12球団の本拠地がある11都道府県の教育・保育施設や、全国の大学の野球部、2021年に公益財団法人日本高等学校野球連盟(日本高野連)に加盟する全国約4,000校の野球部と36府県の幼稚園、保育園等 約20,000園へ本書を無償提供・配布いたしました。今後は12球団のみならず、「ベースボール型」スポーツに携わるすべての関係者や、幼稚園、認定こども園、保育園の保育者、保護者にも、幅広く活用していただきたいと思っています。
現在、NPBが全国各地で小中学校の体育授業の充実、普及を目指して展開している「ベースボール型授業研究会」の事業と併せて、この一連の活動が、日本の未来を担う幼児から小中学生の子どもたちの、健やかな心身の発育、発達、成長にお役に立つことができれば大変ありがたく思います。