セントラル、パシフィック両リーグが第三者公式表彰として制定しております「スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞 年間大賞(協賛:スカパーJSAT株式会社、以下「本賞」)」の今年度の受賞選手が、セ・リーグは広島東洋カープの下水流昂選手、パ・リーグは埼玉西武ライオンズの森友哉選手に決定いたしました。
本賞は、レギュラーシーズンを通じて最も劇的なサヨナラ本塁打、またはサヨナラ安打などを放った選手(セ・パ両リーグの各1選手)に贈られる賞です。「最後の一球まで何が起こるかわからない」と言われる野球というスポーツの象徴的なプレーであるサヨナラ打を称える本賞は、プロ野球全12球団公式戦全試合を放送し、ファンのみなさまの胸が熱くなるゲームを最後までお届けしているスカパー!の想いと連動した賞であり、今シーズン記録されたセ・リーグ33試合、パ・リーグ27試合のサヨナラゲームの中から、「最も劇的な一打」を選出しています。受賞両選手にはそれぞれオリジナルトロフィーと賞金200万円が贈られます。
下水流選手は、7月20日(金)マツダスタジアムで行われた対読売14回戦、10回裏8対9で迎えた場面で右翼席へ逆転サヨナラ2点本塁打を放ちました。この試合は広島東洋が序盤に7点をリードする展開。しかし、4回表と5回表に3点本塁打を浴び、リードは瞬く間に1点に。6回裏に追加点を挙げ2点差とするが、7回表に2点適時打を浴び、ついに8対8の同点に追いつかれ試合は延長戦に突入します。7点差から追いつき勢いに乗る読売は延長10回表、4番岡本選手の本塁打で1点勝ち越し。この試合初めて追う展開となった広島東洋はその裏、二死一塁から途中出場の下水流選手が打席へ。2球目を叩くと打球は右翼席に飛び込む逆転サヨナラ2点本塁打となりました。この本塁打は今シーズンのセ・リーグでは唯一の逆転サヨナラ本塁打となります。
西日本豪雨の影響により16日ぶりとなったホーム試合で2位の読売相手にチームのリーグ三連覇を後押しする劇的なサヨナラ勝利をもたらすとともに、被災した市民を勇気づける貴重な一打となりました。
森選手は、4月18日(水)メットライフドームで行われた対北海道日本ハムファイターズ5回戦、7対8で迎えた9回裏、無死満塁の場面で右中間へ逆転サヨナラ二塁打を放ちました。この日の試合は7回を終えて北海道日本ハムが5対0とリード。北海道日本ハムは8回表にも3点を追加しリードを8点に広げます。しかし8回裏、埼玉西武ライオンズは先頭からの連打を足掛かりに、二者連続押し出し四球、さらに3安打を集中させ一挙7得点をあげ、7対8と1点差に追い上げます。9回裏は、源田選手、浅村選手の連打と山川選手の四球で満塁のチャンスを作ると、この場面で打席に立った森選手は、1ボールからの2球目を右中間へはじき返し二者が生還、埼玉西武が8点差を逆転する劇的なサヨナラ勝利を飾りました。8点差を8、9回の2イニングで逆転したのはプロ野球史上初の快挙。
森選手は7月、8月にもサヨナラ打を放ち、チームの10年ぶり17度目(前身の西鉄時代を含めると22度目)のリーグ優勝に大きく貢献しました。