セントラル、パシフィック両リーグが制定する月間「スカパー!サヨナラ賞」(協賛:スカパーJSAT株式会社)の9月度受賞選手が決定いたしました。
受賞選手には、スカパーJSAT株式会社よりトロフィーと賞金30万円が贈られます。
坂倉選手は、9月7日(火)マツダスタジアムで行われた対中日ドラゴンズ18回戦、7対5と2点ビハインドで迎えた9回裏、2死1、2塁の場面で打席に立ち、乱打戦を制するライトスタンドへ運ぶ逆転サヨナラ3点本塁打を放った。
広島東洋は、先発の森下投手が6回途中4失点と試合を作れず、2番手以降の投手陣も中日打線を食い止められないまま9回表終了時点で7対3と苦しい状況を迎えていた。しかし、続く9回裏、下位打線の連打により2死1、3塁とチャンスを作り、3番西川選手、4番鈴木誠選手の連続適時打で2点差に追い上げると、2死1、2塁の場面で坂倉選手が打席に立った。本塁打を放てば今シーズン初のサヨナラ勝利となる場面で、カウント2-1から中日の守護神R.マルティネス投手の直球を捉え、打球はそのままライトスタンドへ突き刺さった。この劇的な一打は、自身初となるサヨナラ打になると同時に二桁本塁打を達成し、セ・リーグの打率トップ(打率.332)に躍り出て、飛躍のシーズンを象徴する一打となった。
なお、広島東洋での逆転サヨナラ本塁打による受賞は2018年7月度の下水流昂選手(現東北楽天)以来。坂倉選手はスカパー!サヨナラ賞初の受賞となる。
レアード選手は、9月10日(金)ZOZOマリンスタジアムで行われた対東北楽天ゴールデンイーグルス19回戦、2対2の同点で迎えた9回裏、2死走者無しの場面でレフトスタンドへサヨナラ本塁打を放った。
この試合、千葉ロッテは2回にレアード選手のソロ本塁打で先制し、3回には荻野選手の中前適時打でリードを広げたが、6回に同点に追いつかれる。その後、千葉ロッテ先発の佐々木朗投手、東北楽天先発の田中将投手、両先発投手の粘りの投球でお互い追加点を許さず、試合は膠着状態のまま9回の攻防に。千葉ロッテは抑えの益田投手が無得点に抑え負けを無くし、9回裏の攻撃へ。マウンドには東北楽天2番手の酒居投手。3番からの好打順であったが、中村奨選手、マーティン選手は打ち取られてしまい、2死となった場面で打席には、この試合ここまで先制本塁打を含む2安打のレアード選手。1ストライクからの2球目を強振すると、打った瞬間にサヨナラ本塁打とわかる打球はレフトスタンド上段へ突き刺さった。頼れる助っ人の一振りは、激しい首位争いを繰り広げるチームを勢いづける価値ある一打となった。
レアード選手はスカパー!サヨナラ賞4度目の受賞となる。