7月12日、青森の弘前市運動公園 はるか夢球場で「フレッシュオールスターゲーム2018」が開催された。両チームのスタメンには清宮幸太郎(日本ハム)、安田尚憲(ロッテ)、中村奨成(広島)、村上宗隆(ヤクルト)ら注目の高卒ルーキーたちが一同に名を連ね、大きな期待感と熱気に包まれる一戦の火ぶたが切られた。
先発マウンドに上がったのは、イースタンが地元・青森出身の種市篤暉(ロッテ)、ウエスタンはルーキーながら一軍登板も経験している馬場皐輔(阪神)。晴れの舞台での栄光のスターター。ともにハツラツとしたピッチングで1回を無失点に封じた。
試合が動いたのは3回裏。一死からウエスタンの九番・周東佑京(ソフトバンク)が左中間を抜く二塁打を放つと、続くトップバッターの福田周平(オリックス)が中前打。打球が強すぎたためにランナーは三塁で一度止まったが、中堅を守る松原聖弥(巨人)のホームへの送球がそれ、俊足の周東が生還してウエスタンが1点を先制。さらに二死一、三塁から種市と同じご当地選手(青森山田高出身)の四番・西村凌(オリックス)にも右前打が飛び出し、1点を追加した。
反撃に出たいイースタンは、ついに清宮のバットが火を噴く。4回表の第2打席で藤嶋健人(中日)から右翼スタンドの上段に叩き込む本塁打。「空振りばっかりでしたけど、うまくタイミングが合ってくれました」とイースタンの本塁打ランキングトップに立つ若きスラッガーが、この大舞台でもそのパワーをまざまざと見せつけた。
そんな清宮の活躍に負けじと4回裏、ウエスタンは先頭の石垣雅海(中日)がバックスクリーンに放り込む豪快なソロ本塁打。ふたたび2点差に突き放す。5回以降はお互い一歩も譲らない展開でスコアボードに「0」が並び、最終回は望月惇志(阪神)が締めて投打の歯車がガッチリとかみ合ったウエスタンが3対1で逃げ切った。
最優秀選手賞(MVP)には、貴重な本塁打でウエスタンに勝利を呼び込んだ石垣が獲得。ヒーローインタビューでは「チマチマいくより、大きいのを狙っていこうと思っていました。良いスイングができました。(家族も応援に来てくれたので)恩返しができてよかったです。いままで育ててくれてありがとう」と家族への感謝の思いも口にし、満面の笑みを見せた。また優秀選手賞には清宮、周東の2人が選出され、若き星たちによる夢の祭典は幕を閉じた。
2018年7月12日(木)
弘前 ◇開始 18:04 (2時間13分) ◇入場者 8,715
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
イースタン・リーグ選抜 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 1 |
ウエスタン・リーグ選抜 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 3 | 9 | 1 |
[イ] | 種市(M)、近藤(E)、寺島(S)、阪口(DB)、齊藤大(L)、岩下(M)、西村(F)、髙田(G) - 古賀(S)、山本(DB)、郡(F) |
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[ウ] | 馬場(T)、塹江(C)、高橋礼(H)、藤嶋(D)、高橋昂(C)、清水(D)、K-鈴木(Bs)、長井(C)、望月(T) - 中村奨(C)、谷川原(H) |
[イ] | 清宮(F)(4回ソロ 藤嶋) |
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[ウ] | 石垣(D)(4回ソロ 阪口) |