東日本大震災復興支援事業「NPBベースボールフェスタin浪江町 十日市祭」を開催
一般社団法人日本野球機構(NPB)は、東日本大震災復興支援事業として「NPBベースボールフェスタin浪江町 十日市祭」を11月24、25の両日、福島県の浪江町地域スポーツセンターで開催しました。
日本野球機構は2012年から継続して、福島県内で東日本大震災復興支援事業を行っています。今回は初めて、地域イベントの「復興なみえ町十日市祭」の会場内で実施し、野球ファンのみならず、高齢の方や小さな子どもたちでも楽しめる内容としました。浪江町の十日市は、明治時代から続く伝統行事で、生活用品などを販売する町民の「手作り市」として親しまれていました。2011年の震災と原発事故により、避難先で開催されていましたが、避難指示が解除された昨年から町内で再開されています。当日は町内外から多くの人が詰めかけ、買い物やステージイベントなどを楽しんでいました。
ベースボールフェスタでは、福島県矢吹町出身で横浜DeNAベイスターズ前監督の中畑清さんのトークショーなどが繰り広げられました。中畑さんは、読売ジャイアンツの選手時代やDeNA監督時代のエピソードなどをユーモアたっぷりに披露し、会場を笑いの渦に巻き込みました。また、福島県が2020年東京五輪の野球・ソフトボール競技会場となっていることを踏まえ、「福島の元気を世界にアピールする機会。大会を盛り上げ、県民自身もさらに元気になれるよう頑張る」と、古里の復興に向け、意気込みを見せました。
このほか、「ドラフト指名・抽選体験コーナー」では、ドラフト会議の選手指名画面を模したモニターが設置され、訪れた人たちはモニターに自分の名前が表示されると、ドラフト指名された気分を味わっていました。また、「プロ野球歴史資料館」のエリアでは、大リーグで活躍するイチロー選手らがワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で実際に着用したユニホームなどが展示され、訪れた人たちの目を引いていました。
さらに、井野修NPB野球規則委員のトークショー、ものまねタレントのアントキの猪木さん率いる、侍ジャパン応援団「偽(いつわり)ジャパン」によるステージ、大声コンテストなども繰り広げられ、会場は大いに盛り上がりました。