7月28日、7年ぶり10度目となる東京ドームで「マイナビオールスターゲーム2026」第1戦が開催された。試合前に行われた恒例のホームランダービーでは、第1試合で延長戦の末に佐藤輝明(阪神)が清宮幸太郎(日本ハム)を、第2試合では森下翔太(阪神)が万波中正(日本ハム)を下し、ともに準決勝へ進出した。決勝進出を懸けた準決勝は、阪神のクリーンアップを担うスラッガー同士の対決。今季のセ・リーグ本塁打王争いを引っ張る両雄が激突すると、先攻の佐藤が7本塁打を放った。第2試合で9本塁打を記録していた森下は4本塁打に終わり、佐藤が決勝進出を決めた。
先制したのは全セだった。1回裏、二番・佐藤が全パ先発・伊藤大海(日本ハム)の直球を右翼ポール際の2階席へ運ぶ一発。幸先よくリードを奪うと、2回裏には細川成也(中日)が左中間席へソロ本塁打を放ち、リードを2点に広げた。
全パは3回表、二死二塁から近藤健介(ソフトバンク)が全セ二番手・井上温大(巨人)の直球を捉え、中堅フェンス直撃の適時二塁打。続くレイエス(日本ハム)の右前適時打で2点を奪い、試合を振り出しに戻した。なおも二死一塁で栗原陵矢(ソフトバンク)が右翼へはじき返すと、一走・レイエスが懸命の激走。俊足とは言えない助っ人だったが、三塁コーチャーの髙橋光成(西武)は迷わず腕を回した。三塁を蹴って本塁を狙ったレイエスは憤死。それでも全パ・小久保裕紀監督が「シーズン中に見ることのない光景を楽しんだ」と笑顔で振り返ったように、その全力プレーにベンチは大いに沸いた。
5回表、全パは先頭の小川龍成(ロッテ)が右前打で出塁すると、続く万波の打席で二盗を成功させ、無死二塁の好機をつくる。万波が放った鋭い打球は一、二塁間へ。二塁手・中野拓夢(阪神)がスライディングキャッチを試みたものの捕球できず、打球は右前へ抜けた。二走・小川が一気に生還し、全パが勝ち越しに成功した。7回には二死二塁から万波が右翼へ適時三塁打を放つ。8回表には代打・西川史礁(ロッテ)が無死一塁から2ランを左中間席へたたき込むと、村林一輝(楽天)もソロで続き、2者連続アーチでリードを5点に広げた。
6回表には球宴ならではのシーンも飛び出した。全セの五番手・田中瑛斗(巨人)は、元チームメートのレイエスを打席に迎えると、初球を投じる前に中堅方向を振り返り、テレビカメラへ帽子のつばを披露。そこには直筆で「シュートいきます♡」の文字が記されていた。試合前の練習中にレイエスへ「全球シュートを投げる」と予告していた田中瑛は、その宣言どおりシュートだけで勝負。2球目を左前へ運ばれたものの、続く栗原を空振り三振、ネビンを三ゴロ併殺打に仕留め、ガッツポーズを見せた。
3回以降は沈黙していた全セ打線だが、8回裏にようやく反撃した。先頭の浦田俊輔(巨人)が内野安打で出塁すると、すかさず二盗を成功させる。大城卓三(巨人)の適時二塁打で1点を返し、一死後には大山悠輔(阪神)が横山陸人(ロッテ)の直球を左翼席中段へ運ぶ2ラン。終盤に粘りを見せ、2点差まで詰め寄った。9回裏にも藤平尚真(楽天)を攻め、無死二塁の好機を演出。しかし、あと一本が出ず、反撃は及ばなかった。両軍合わせて5本塁打を含む28安打が飛び出した乱打戦は、7対5で全パが制した。
MVPには4安打2打点の万波が選ばれた。「勝ち越し打を放ってからは、『全員凡退しろ』と思っていました(笑)。東京で生まれ育ったので、東京ドームでMVPに選んでいただけて最高でした」と笑顔を見せた。敢闘選手賞には2回3奪三振の平良海馬(西武)、西川、佐藤が選出。佐藤は、試合を通じて子どもたちに夢を与えた選手に贈られるマイナビドリーム賞も受賞した。第2戦は7月29日に富山市民球場で開催される。30年ぶりに富山で開催される夢の球宴にも注目が集まる。
2026年7月28日(火)
東京ドーム ◇開始 18:39 (2時間39分) ◇入場者41,781人
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| パシフィック・リーグ | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 0 | 7 | 17 | 0 |
| セントラル・リーグ | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 5 | 11 | 0 |
| [パ] | 伊藤(F)、○平良(L)、オスナ(H)、鈴木(F)、マチャド(B)、横山(M)、(S)藤平(E) - 田宮(F)、若月(B) |
|---|---|
| [セ] | 山野(S)、井上(G)、東(DB)、●大野(D)、田中瑛(G)、ドリス(T)、松山(D)、キハダ(S) - 古賀(S)、坂本(T) |
| [パ] | 西川(M)(8回2ラン 松山)、村林(E)(8回ソロ 松山) |
|---|---|
| [セ] | 佐藤(T)(1回ソロ 伊藤)、細川(D)(2回ソロ 伊藤)、大山 (8回2ラン 横山) |












































