セントラル、パシフィック両リーグが第三者公式表彰として制定しております「スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞」(協賛:スカパーJSAT株式会社)の今年度の受賞選手が、セ・リーグは読売ジャイアンツの長野久義選手、パ・リーグは福岡ソフトバンクホークスの松田宣浩選手に決定いたしました。
「スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞」は、レギュラーシーズンを通じて最もインパクトのあるサヨナラ打を打った選手(セ・パ両リーグの各1選手)に贈られる賞です。「最後の一球まで何が起こるかわからない」と言われる野球というスポーツの象徴的なプレーであるサヨナラ打を称える本賞は、プロ野球公式戦全試合を試合終了まで放送しているスカパー!ならではの賞であり、今シーズン記録されたセ・リーグ33試合、パ・リーグ26試合のサヨナラゲームの中から、「最も劇的な一打」を選出しています。
受賞両選手にはオリジナルトロフィーと賞金200万円がそれぞれ贈られます。
~ 代打満塁逆転サヨナラ本塁打 ~
長野選手は、10月22日(土)の対横浜24回戦(東京ドーム)、1対2と巨人1点ビハインドの9回裏、無死満塁の場面で代打として出場、右翼席に逆転サヨナラホームランを放ちました。
代打満塁逆転サヨナラ本塁打はプロ野球史上10年ぶり8人目、読売球団としては1971年5月20日の広野功選手以来40年ぶり3人目という、まさにドラマティックな一打でした。また、長野選手のこの本塁打はセ・リーグでの満塁本塁打通算1,000本目という、歴史的な一打でもありました。
なお、この試合は読売球団のレギュラーシーズン最終戦でもあり、このサヨナラ打が、長野選手自身の首位打者と、この試合の勝利投手となった同僚・内海投手に最多勝のタイトルをもたらしました。
~ 史上まれにみる打撃戦に決着をつけるサヨナラ本塁打 ~
松田選手は、4月17日(土)の対埼玉西武3回戦(ヤフードーム)、8対8で迎えた9回裏、2死二塁から左中間スタンドへサヨナラホームランを放ちました。
この試合はプロ野球史上6度目、パ・リーグ史上3度目の両チーム毎回安打(福岡ソフトバンク12安打、埼玉西武17安打)を記録する打撃戦となり、本塁打も両チーム計5本を数えました。
福岡ソフトバンクにとっては、試合序盤に松田選手のシーズン第1号本塁打などで得た最大5点のリードを、9回表に追いつかれる苦しい展開となりました。松田選手のこの日2本目の本塁打は、今季の特別ルール「3時間30分の時間制限」による引き分け寸前で、チームを勝利に導く貴重な一打となりました。