『ファーム日本選手権2026』のファーストステージ(準決勝)第1試合が10月3日、しずてつスタジアム草薙(静岡県)で開催され、日本ハムとソフトバンクが決勝進出をかけて激突した。2026年シーズンよりファームはこれまでのイースタン・リーグ、ウエスタン・リーグの2リーグ制ではなく、東地区、中地区、西地区による3地区制で実施。『ファーム日本選手権2026』は各地区優勝チームに、2位の最高勝率チームを加えた4チームによるトーナメントで争われることになった。
2位の楽天に9ゲーム差をつけて東地区を制した日本ハムと、同じく2位のオリックスに12ゲーム差と大差で西地区優勝を果たしたソフトバンクの一戦。試合は2回にいきなり動く。日本ハムの先発に抜擢された育成2年目の川勝空人の制球が定まらず、2本の安打と四球で二死満塁のピンチを背負うと、一番・笹川吉康、二番・大泉周也に連続押し出し四球。2点の先制を許してしまう。
そんな悪い流れを断ち切ったのが2番手でマウンドに上がった金村尚真だった。一軍通算77試合登板で14勝を誇り、今季も一軍で16試合に投げている右腕だ。川勝が2点を失い、なおも続く二死満塁のピンチでバトンを受けると、廣瀨隆太を三直に抑えてわずか3球で火消し。その後もテンポよく投げて3回は打者4人、4回、5回を三者凡退に抑えた。
金村の好投に日本ハム打線も応える。2回裏、二死から今川優馬の死球、藤森海斗の左前打でソフトバンクの先発・岩崎峻典から一、二塁のチャンスをつくると、打席には今季育成1位で入団し、7月に支配下登録を勝ち取った常谷拓輝。1ボールからの2球目カットボールを逃さなかった。鋭く振り抜いた打球はソフトバンクの一塁手・秋広優人の左を抜く適時打となり、1点差に迫る。
日本ハム打線の勢いは止まらない。3回には一死一、二塁から打率.296で東地区首位打者に輝いている宮崎一樹の適時打で同点に追いつく。さらに4回には一死三塁とソフトバンクの岩崎を攻め、ワイルドピッチで逆転に成功する。
圧巻だったのは5回の集中打だ。先頭で打席に入った東地区最多本塁打(17本)のエドポロケインが三塁内野安打で出塁すると、宮崎も一、二塁間を破る安打で続き、六番・今川が初球を左前に運んで4点目。さらに一死後、一、三塁から常谷が三塁線を破る適時打で5点目を奪うと、続く二死一、二塁のチャンスに一番・吉田賢吾が三塁ベースを直撃する適時打でこの回、鮮やかに一挙3得点。2回から4イニング連続得点でソフトバンクから4点のリードを奪った。
ただし、ソフトバンクも地力を見せる。6回に一死一、二塁から日本ハムの失策の間に1点を返し、3点差として迎えた9回表の攻撃だ。日本ハムの5番手・齋藤友貴哉から3つの四球を選んで二死満塁とすると、ルーキーの髙橋隆慶がスライダーを中前に運ぶ2点適時打。続く一、二塁の場面では渡邉陸が右前に運び、ついに同点とする。
9回二死からの同点劇にスタジアムが騒然とする中、決着は意外な形で迎えることとなった。9回裏の日本ハムの攻撃は、この日、2本の適時打を含む3安打と勢いに乗る常谷から。その常谷が死球で出塁すると、続く半田南十が確実に送る。ここでソフトバンクは左腕の大野稼頭央から5番手・小林樹斗にスイッチ。その小林を、日本ハム打線が攻める。
吉田に代わり、途中から一番に入っていた上川畑大悟がしぶとく四球を選び、一死一、二塁としてプレッシャーをかけると、二番・淺間大基の3球目に暴投で二、三塁に。その後も、淺間は粘り強く小林に対応、8球目をたたきつけると、打球は高いバウンドとなってソフトバンク一塁手の廣瀨隆の頭上を襲う。廣瀨隆は捕球後素早くホームに送球したが、三塁走者の常谷が一瞬早くヘッドスライディングでサヨナラのホームイン。4時間7分の激闘を制した日本ハムが、翌10月4日に行われる決勝へと駒をすすめた。
2026年10月3日(土)
静岡 ◇開始 11:05 (4時間7分)
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
| 福岡ソフトバンクホークス | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 6 | 9 | 0 |
| 北海道日本ハムファイターズ | 0 | 1 | 1 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1X | 7 | 14 | 1 |


















