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【パCSファーストS展望】リーグV逃した悔しさ晴らす「全員野球」のロッテ、投打のバランスが良い楽天は「勝負弱さ」払拭できるか

 2年連続2位とリーグ優勝にあと一歩届かなかったロッテ。優勝したオリックスは最多勝に輝いた山本由伸が18勝、宮城大弥が13勝とダブルエースが稼働する中、ロッテで2ケタ勝利を挙げた投手は10勝をマークした左腕・小島和哉のみ。絶対的なエースの存在が明暗を分ける形となった。

 それでも、粘り強い戦いぶりで白星を積み上げていった戦いぶりはファンを魅了した。チーム総得点はリーグトップの584得点。リードオフマンの荻野貴司がいずれもリーグトップの169安打、24盗塁とチャンスメークし、中村奨吾、マーティン、レアードが返す。代走で出場機会が多かった和田康士朗が24盗塁で荻野と共に盗塁王のタイトルを獲得するなど、攻撃パターンが多彩だった。藤原恭大、岡大海、山口航輝など日替わりヒーローも誕生。シーズン途中の補強も効果的だった。DeNAから移籍した国吉佑樹は25試合の救援登板で2勝0敗17ホールド2セーブ、防御率1.44と大活躍。中日から獲得した加藤匠馬も強肩と投手の良さを引き出すインサイドワークでシーズン終盤はスタメンで出場した。

 ロッテの一番の強みは救援陣だ。国吉、佐々木千隼、唐川侑己、ハーマンとセットアッパーから守護神・益田直也につなぐ必勝パターンが確立されている。特に活躍が光ったのが佐々木千だ。右肩痛など故障で不本意なシーズンが続いていたが、5年目の今季は54試合登板で8勝1敗26ホールド1セーブ、防御率1.26と大ブレーク。10月27日の楽天戦(楽天生命パーク)で決勝点を奪われてリーグ優勝を逃し、試合後は大粒の涙を流していたが、佐々木千の活躍がなければロッテはこの位置にいなかった。CSでも活躍が期待される。

 先発陣のキーマンになるのが佐々木朗希だろう。2年目の今季は登板を重ねるたびに凄みが増した。11試合登板で3勝2敗、防御率2.27。10月は3試合登板で防御率0.47と失点の気配がしなかった。CSでは初戦の先発を任せられた。常時150キロを超える球威十分の直球を武器に楽天打線を封じ込めたい。

 楽天はレギュラーシーズン前、優勝候補として下馬評が高かった。メジャーから8年ぶりに日本球界に復帰した田中将大、涌井秀章、岸孝之、則本昂大と実績十分の投手たちがズラリ。ドラフト1位左腕・早川隆久を4球団競合の末に獲得に成功し、「黄金の先発ローテーション」と形容されたが、思い描いた結果にならなかった。則本昂は3年ぶりの2ケタ勝利となる11勝を挙げたが、昨季最多勝の涌井は3度の登録抹消と調子が上がらず6勝止まり。田中将は23試合登板で4勝9敗、防御率3.01。好投しても打線の援護に恵まれない登板が多く、白星を伸ばせなかった。その中で瀧中瞭太はチャンスをつかみ、自身初の2ケタ勝利に到達したのは大きな収穫だ。

 打線はディクソン、カスティーヨの両外国人が不振で機能しない中、昨季本塁打王の浅村栄斗も打率.269、18本塁打と不本意な数字に終わった。ただ、プラス材料も多い。島内宏明が96打点で自身初のタイトルを獲得。山﨑剛はシーズン終盤から正遊撃手として存在感が光った。巨人からシーズン途中加入した炭谷銀仁朗も好リードで田中将、岸、瀧中を引っ張った。チーム力をさらに高めるために、潜在能力を生かし切れていない辰己涼介、渡邊佳明、オコエ瑠偉ら若手の奮起が望まれる。

 ロッテと同様に楽天も救援陣は安定している。今季の救援陣の防御率はリーグトップの2.75。セットアッパーの宋家豪が63試合登板で防御率2.23、安樂智大が58試合登板で防御率2.08。酒居知史が54試合登板で防御率2.28、森原康平が34試合登板で防御率2.78、守護神・松井裕樹が43試合登板で防御率0.63と好成績をマークした。松井が8月下旬に戦線離脱後は宋、酒居、安樂が代役の抑えを務めるなど一丸となり崩れなかった。

 シーズン終盤に優勝争いから脱落し、シーズンの対戦成績もロッテ戦は9勝15敗1分とパ・リーグのチームで唯一負け越した。「勝利の味」を知っている選手たちはそろっている。この短期決戦でリベンジしたい。

【文責:週刊ベースボール】