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【コラム】開幕直前!2022年パシフィック・リーグ展望

球界に新風を巻き起こす新庄日本ハム。各球団の戦力は拮抗で難しいV予測

 昨年はオリックスが25年ぶりのリーグ優勝。2年連続最下位から頂点に立った。優勝候補の大本命だったソフトバンクは4位に低迷し、優勝どころかクライマックスシリーズ進出も逃した。同じく優勝候補だった西武も42年ぶりの最下位と波乱のペナントレースだった。今年も各球団の戦力が拮抗しており、どの球団が抜け出すか予測するのが難しい。日本ハムは新庄剛志新監督が就任し、個性的な発言と采配で昨オフから球界の話題を独占している。チームを刷新し、球界に新風を巻き起こすことを期待したい。

 オリックスは中嶋聡監督の慧眼が光る。四番の杉本裕太郎はプロ6年目の昨年に覚醒。打率.301、32本塁打、83打点で本塁打王を獲得し、三塁に固定した宗佑磨、遊撃の紅林弘太郎、中堅にコンバートした福田周平も大活躍でチームに不可欠な存在に。吉田正尚、T-岡田と共に主力の顔ぶれは今年も変わらないだろう。投手陣は昨年「投手5冠」のエース・山本由伸、昨季13勝の宮城大弥の両投手を中心に田嶋大樹、山﨑颯一郎、山﨑福也ら質の高い投手たちがそろう。その中で復活が期待されるのがかつてのエース・山岡泰輔だ。昨年は右ヒジの違和感で戦線離脱して3勝のみ。リーグ連覇に向け、山岡が先発で1年間稼働すれば大きなプラスアルファになる。

 17年ぶりのリーグ優勝を狙うロッテは機が熟したと言えるだろう。佐々木朗希はオープン戦から160キロ超えの直球を連発する異次元の投球を披露。一軍デビューした昨年はシーズン終盤に抜群の安定感で先発ローテーションの中心になった。今年は10勝どころか、最多勝も狙える可能性を秘めている。救援陣は守護神・益田直也が健在。リリーフの唐川侑己、佐々木千隼は開幕に間に合わないが、新外国人のゲレーロらコマは豊富だ。オープン戦ではドラフト1位・松川虎生が存在感を見せ、高卒1年目から正捕手も狙える好素材だ。藤原恭大、安田尚憲、山口航輝、平沢大河、髙部瑛斗ら若手も殻を破ってほしい。

 楽天は田中将大が昨年8年ぶりに日本球界に復帰して注目された。打線の援護に恵まれず4勝に終わったが、試合をつくる能力の高さを証明した。今年は調整が順調で白星を積み重ねることが期待される。先発陣は他にも則本昂大、岸孝之、早川隆久、瀧中瞭太、昨季は不調だったが実績十分の涌井秀章と豪華な顔ぶれで救援陣も安定している。打線でキーマンになるのが新加入の西川遥輝だ。チームは一番打者がなかなか固定できず、機動力も生かせていなかった。西川がチャンスメークすることで得点能力もグッと上がる。スケールの大きい打撃のドラフト2位・安田悠馬も起爆剤として楽しみな存在だ。

 昨年、日本シリーズ5連覇を狙ったソフトバンクはまさかの4位に。工藤公康監督が退任し、藤本博史新監督が就任した。松田宣浩、今宮健太ら常勝軍団を支えてきた主力たちが故障や不振で苦しんだ中、チームは変革期を迎えている。リチャード、三森大貴、柳町達ら若手の台頭が期待されるとともに、周東佑京、上林誠知ももう一度輝きを取り戻せるか。投手陣は故障さえなければ、リーグ屈指の布陣だ。先発に転向した2016年ドラフト1位右腕・田中正義は、大ブレークが期待されたが開幕直前に右肩の違和感で離脱したのが惜しまれる。

 新庄監督が就任した日本ハムは最も予想が困難なチームだ。オープン戦も日替わりでメンバーがガラリと変わり、試合前にガラポン抽選機で打順を決めることも。レギュラーも「白紙」を公言しているが、目指す方向性は守備と走塁を重視した緻密な野球であることが明確だ。実績のある選手は少ないが、万波中正、今川優馬、五十幡亮汰を筆頭に身体能力の高い選手が目立つ。伸び悩んでいる清宮幸太郎はどう変化するか。投手陣も含めて驚きの采配が見られるかもしれない。

 西武は投打のタレントを見れば、昨年42年ぶりの最下位に沈んだのが不思議なぐらいだ。先発陣は髙橋光成、今井達也、松本航、渡邉勇太朗に加えてドラフト1位・隅田知一郎、2位・佐藤隼輔の「即戦力左腕コンビ」を獲得できたのが大きい。今井は右内転筋の張りで開幕4戦目の登板を回避したがエンス、スミスの新外国人も日本球界にフィットしそうで問題はない。リリーフ陣も平良海馬が開幕メンバーからは漏れるが、質量ともに豊富で戦える陣容はそろっている。打線は山川穂高が復活しなければ得点力が上がらない。中村剛也、栗山巧、源田壮亮、森友哉、外崎修汰と「勝つ味」を知っている選手が多いだけに、優勝争いを繰り広げても決して不思議ではない。

【文責:週刊ベースボール】