日本野球協議会 中学球児支援についての記者会見
一般社団法人日本野球機構と一般財団法人全日本野球協会で構成する日本野球協議会は6月18日、東京都内で中学球児に向けて、野球界が一体となって支援していく意向を表明いたしました。
5月16日にスポーツ庁と文化庁の有識者会議「地域スポーツ・文化芸術創造と部活動改革に関する実行会議」で、部活動改革の最終報告が取りまとめられ、2026年度からの6年間を「改革実行期間」として、その前期3年間で確実に休日部活動の「地域展開」等に着手するとの方針が示されました。
日本野球協議会の山中正竹会長(全日本野球協会)と榊󠄀原定征副会長(日本野球機構会長、日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー)は、この方針を受け、中学生世代の野球環境の更なる整備、拡大を野球界として「最重要課題」と位置づけ、昨年7月から同協議会内にワーキンググループ「中学球児応援プロジェクト」を立ち上げ、課題解決に向けて検討を重ねてきました。
具体策として11月15日(土)に東京都内で全国47都道府県の野球関係者を一堂に集めた「全日本野球サミット」を開催いたします。サミットでは中学球界を含めた野球界の各地の取り組みの事例の情報共有と意見交換を図り、「野球界全体で」取り組んでいくことの重要性を伝える予定です。
また、この活動を発信、後押ししてもらうため「アンバサダー」として、自ら野球場を作るなど、野球界全体の発展に日頃から熱心に取り組んでいる栗山英樹氏と斎藤佑樹氏の就任も発表しました。
日本野球協議会 山中正竹会長コメント
部活動地域展開という社会環境の変化に対応し、部活動の地域展開に推進力を上げて取り組んでいくため、中学球児応援プロジェクトを立ち上げました。
11月には「全日本野球サミット」を開催し、全国各都道府県の野球協議会などと連携してプロジェクトの推進を図って参ります。全国の都道府県野球協議会、並びに野球関係団体の皆様のお力添えをぜひよろしくお願いいたします。
日本野球協議会 榊󠄀原定征副会長コメント
学校単位の部活動から学校の枠を超えて地域社会と連携した活動に転換するとの方針を受け、野球界は中学生のスポーツ環境を拡げる契機と捉え、中学生がより身近に、より気軽に参加できる環境づくりをバックアップしていきます。
プロジェクトでは、中学球児や指導者への支援と、練習の成果を発表する競技機会(大会等試合環境)への支援を軸にスポーツ環境の拡充に努めて参ります。
中学球児応援プロジェクト 栗山英樹アンバサダーコメント
野球界全体が手を繋いで前に進もうという取り組みです。私も中学生の時はバレーボールをやっていました。ケガをしてバレーボールができなくなり、野球を始めました。その経験が大きなものになったと思っています。
部活動地域展開のプラス面を考えると、部活動からクラブ活動になることで日によっていろいろな運動や文化部の活動もでき、また、いろんな指導者にも出会えます。
地域みんなで人を育てることについて、野球界で中学生全体を応援しようというプロジェクトと捉えています。力を合わせて応援していきたいので、皆さんのお力を貸していただいて前に進んでいきたいです。
中学球児応援プロジェクト 斎藤佑樹アンバサダーコメント
22年前の2003年、中学3年生だった斎藤佑樹少年に対して、「22年後もっとワクワクする野球界になっていくよ」と言いたいです。
部活動地域展開によって不安を抱えている選手、指導者、保護者の方がいらっしゃると思いますが、この状況をみんなにとって安心でワクワクする野球界にしていくためのチャンスと捉えてサポートしていきたいと思っています。
中学生でしか経験できないことが何かの形で大人になって生きると思います。皆さんのお力添えをよろしくお願いいたします。


