「キッズ ファースト アクション ~みらいへのキャッチボール プロジェクト~」を発表、高校野球とNPBが普及振興事業で連携
公益財団法人日本高等学校野球連盟(日本高野連)と一般社団法人日本野球機構(NPB)は7月18日、東京都文京区の野球殿堂博物館で、未就学児等への野球の普及振興事業を連携、協力して実施していくことを発表しました。この共同事業は「キッズ ファースト アクション~みらいへのキャッチボール プロジェクト~」と名付けられました。野球の普及振興のみならず、この活動を通じて、幼児と高校生の健全な成長を促すと共に、将来、地域、日本を担う人材育成にもつながるようにこの活動を全国に広めていきます。
日本高野連と日本野球機構は、2003年からプロ野球現役選手によるシンポジウム「夢の向こうに」を20年以上取り組むなど、これまでいろいろな話し合いの場を設け、事業でも協力し、信頼関係を構築してまいりました。そして2018年8月に日本高野連と日本野球機構が連携し、東京ヤクルト、読売の2球団の協力を得て、侍ジャパンU-18代表選手による「侍ジャパンキッズアカデミー」を明治神宮野球場で開催。未就学児等への共同事業がここからスタートし、各地の高校野球連盟の方々、12球団とも協力してこの活動を続けてきました。
そして、日本高野連の「高校野球200年構想」の目的と、野球が社会の文化的公共財であるとする日本野球機構の目的(定款第3条)が合致していることもあり、更にこの共同事業を計画的に47都道府県に広め、定着していくことを目指し、この日、日本高野連の寶馨会長と日本野球機構の榊󠄀原定征会長(日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー)が合意書に署名し、お互いに進めていくことを確認しました。
これまでに高校球児と未就学児のボールあそびイベント後に実施したアンケート調査では、参加した幼児から「近所のお兄さん、お姉さんに遊んでもらえて楽しかった」との感想が寄せられ、保護者は高校生の取り組む姿勢に好印象を持たれ、継続的な開催を望む声が多く聞かれました。また、幼児への接し方などを事前に〝勉強〟して臨んだ高校生からも「参加してよかった」「また参加したい」という回答が多くありました。高校生が未就学児と触れ合い、一緒にあそぶ。この事業に日本高野連、日本野球機構とも、手応えを感じています。そしてまだこの活動に取り組んでいない、取り組めていない地域も含めて全国的に広まるよう、今後、協力してまいります。
日本高等学校野球連盟 寶馨会長 コメント
今回のNPBとの事業連携は、高校野球200年構想の趣旨を実現していく観点からも有意義な活動で大変ありがたいと思っています。
この活動をすることで子どもたちのあそび場をつくっていきます。また、子どもたちの育成だけではなく、高校生たちにとっても子どもたちをどのように導いていったらいいかを経験していくことができ、成長につながります。さらに、地域社会と連携することで、高校生たちが子どもたちの成長に貢献し、ひいては応援してもらえる存在になっていくことも期待しています。
プロ野球と高校野球の共同事業として皆さんのご理解、ご支援をよろしくお願いいたします。
日本野球機構 榊󠄀原定征会長 コメント
日本高野連と未就学児への連携事業の締結ができて嬉しく思います。この事業は、2018年から日本高野連とNPBが協力して普及振興活動を行ってきたものです。今後は目標を定め、計画的に拡大していくことを目指しています。連携協力にたどりつくまでは様々な経緯があり、信頼関係を積み重ねてきたことが本日の連携協力につながりました。さらにNPBと日本高野連の信頼関係を深めて野球、スポーツの価値を高めていきたいと考えています。
日本高野連と連携して事業を進めていくことは、大変意義深いことと考えています。改めて寶会長はじめ、高校野球関係者、学生野球関係者、アマチュア野球団体の関係者の皆様に感謝申し上げます。



