【記録員コラム】2026年9月度ファーム・リーグ マンスリーレビュー
ファーム日本選手権は決勝戦で東地区1位・日本ハムがワイルドカードの中地区2位・巨人を5対2で破り、ファーム・リーグ初代王者の座に輝きました。
日本ハムは準決勝で西地区1位・ソフトバンクを劇的なサヨナラ勝利で破ると、決勝戦では序盤から得点を重ねて主導権を握り、最後までリードを許しませんでした。
日本ハムのファーム日本一達成は1997年以来、29年ぶり2度目。97年以降は4度のファーム選手権進出を果たしながら全て敗れており、久々の戴冠となりました。
最優秀選手賞には準決勝でサヨナラ安打を放ち、決勝戦でもタイムリー安打を放った淺間大基選手、優秀選手賞には日本ハムから宮崎一樹選手、巨人から中山礼都選手が選ばれました。また、表彰こそありませんでしたが、3回裏には日本ハムのエドポロケイン選手が左中間に豪快な一発を放ちました。
エドポロ選手は7月に行われたフレッシュオールスターゲームでも本塁打を放っています。フレッシュオールスターゲームとファーム日本選手権の両方で本塁打を放つのは、2016年の巨人・岡本和真選手(現トロントブルージェイズ)以来、実に10年ぶりとなる記録でした。
今年のファーム選手権は、例年までの宮崎から静岡に舞台を移し、各地区の1位+ワイルドカード1位の4チームでのトーナメント形式で行うという初の試みでしたが、2日間で合わせて1万人以上ものファンの方々に足をお運び頂きました。また、テレビ・インターネットでご観戦頂きました皆様にもこの場を借りて御礼申し上げます。
さて、今回も新生「ファーム・リーグ」で9月に生まれた主な記録と、好成績を残した選手をご紹介します。
個人記録
ハヤテ・堀江正太郎、5回参考ながら「無安打無得点試合」(9/4)
試合結果
9月4日(金)、ちゅ~るスタジアム清水で行われたハヤテ-ソフトバンク1回戦は雨天による中止が危ぶまれるなか、定刻通り18時に試合が始まりました。
ハヤテ先発は巨人から派遣中の堀江正太郎投手。この日は雨中の登板という悪条件を味方につけ、初回から快調に飛ばして行きます。回が進むごとに勢いを増す雨も何のその、フォークボールを武器に2度の四者連続三振を奪うなど、4回を終えて許した走者は二塁手の失策と1つの四球による2人だけ。5回表も先頭の6番・渡邉陸選手を打ち取ると、続く7番・漁府輝羽選手から空振り三振を奪い、早くも先発野手9人全員から三振を奪うことに成功。さらに8番・鈴木貴大選手も空振り三振に仕留めて5回までを無安打10奪三振という圧巻の投球を披露します。
ここで、さらに雨が激しくなり試合は中断。その後も雨の勢いは止まず、そのままコールドゲームが宣告され、参考記録ながら無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)をめでたく達成。試合時間わずか1時間9分の「スピード記録」でした。
9月度リーダーズ
リーグ・リーダーズ(打撃部門)
東地区
| 打率 | .500 | 澤井 廉(ヤ) |
|---|---|---|
| 本塁打 | 5 | 澤井 廉(ヤ) |
| 打点 | 13 | 澤井 廉(ヤ) |
| 出塁率 | .571 | 澤井 廉(ヤ) |
| 安打 | 19 | 漆原 幻汰(O) |
| 盗塁 | 5 | 漆原 幻汰(O) |
中地区
| 打率 | .441 | 川原田 純平(巨) |
|---|---|---|
| 本塁打 | 3 | 今村 龍之介(ハ) |
| 益子 京右(ディ) | ||
| リチャード(巨) | ||
| 若林 楽人(西) | ||
| 打点 | 15 | 森 駿太(中) |
| 出塁率 | .513 | 川原田 純平(巨) |
| 安打 | 16 | 小田 康一郎(ディ) |
| 野口 恭佑(ハ) | ||
| 盗塁 | 7 | 川原田 純平(巨) |
西地区
| 打率 | .441 | 小園 海斗(広) |
|---|---|---|
| 本塁打 | 3 | ラミレス(広) |
| 打点 | 14 | 嶋村 麟士朗(神) |
| 出塁率 | .477 | 小園 海斗(広) |
| 安打 | 26 | 小園 海斗(広) |
| 盗塁 | 9 | 岸本 大希(広) |
リーグ・リーダーズ(投手部門)
東地区
| 防御率 | 1.72 | 阿部 雄大(O) |
|---|---|---|
| 勝利 | 2 | 下川 隼佑(ヤ)ら5人 |
| 勝率 | 1.000 | 阿部 雄大(O)ら6人 |
| 奪三振 | 17 | 阿部 雄大(O) |
| セーブ | 6 | 上村 知輝(O) |
中地区
| 防御率 | 0.00 | 篠木 健太郎(ディ) |
|---|---|---|
| 勝利 | 3 | 北浦 竜次(巨) |
| 勝率 | 1.000 | 篠木 健太郎(ディ)ら4人 |
| 奪三振 | 27 | 又木 鉄平(巨) |
| セーブ | 1 | 大石 航(ハ)ら13人 |
西地区
| 防御率 | 0.90 | 齊藤 汰直(広) |
|---|---|---|
| 勝利 | 3 | 津田 淳哉(神) |
| 勝率 | 1.000 | 河野 佳(広)ら3人 |
| 奪三振 | 16 | 河野 佳(広) |
| セーブ | 4 | モレッタ(神) |
※太字は三地区を通じてリーグトップ
東地区はヤクルトの澤井廉選手が4部門でトップ。うち3部門でリーグトップと圧巻の成績を残しています。
中地区は巨人の川原田純平選手が打率・出塁率・盗塁で三冠。中日の森駿太選手は打点トップの勢いそのままに一軍昇格を果たすと、9月26日のヤクルト戦(神宮)でプロ初本塁打を記録しています。
西地区では広島勢が多くランクイン。本塁打数トップのラミレス選手は二塁打数もトップで今月21安打のうち約半数の10安打が長打。カープアカデミー出身の大砲がそのパワーを遺憾なく発揮しています。
各地区から一人ずつ選出されるSMBC信託銀行 ファーム月間MVP賞は今週の火曜日、10月6日発表です!
以上、9月度のファーム・リーグ マンスリーレビューでした。それではまた来月お会いしましょう。
【NPB公式記録員 大塚雄太】
