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【パCSファーストS展望】投手戦は必至。王者・ソフトバンクへの挑戦権を手にするのは西武か、日本ハムか

 リーグ優勝こそ逃したが、日本一への道は途絶えていない。ソフトバンクへの挑戦権を手にするのはどちらか。10月10日、ベルーナドームにて「2026 パーソル クライマックスシリーズ パ」のファーストステージが開幕する。西武と日本ハム、レギュラーシーズンでは最後まで激しい2位争いを繰り広げた両チームの対戦成績は、12勝12敗1分。最終的に全くの五分に落ち着いたが、終盤に日本ハムが3勝1分と猛追している。

 それぞれ地の利を生かせるホームではなく、敵地で勝ち越している点も面白い。西武はエスコンFで8勝5敗と3つの勝ち越し、逆に日本ハムはベルーナドームで7勝4敗1分と強さを見せた。レギュラーシーズンのデータどおりならば日本ハムが有利だが、西武もホームの意地を見せるだろう。

 3試合制(2戦先勝)の短期決戦ゆえに、先発投手陣のパフォーマンスが勝敗の行方を左右する。西武は最優秀防御率のタイトルを手にして12勝(5敗)をマークした平良海馬が第1戦に、続いて9勝(6敗)を挙げた髙橋光成の盤石の態勢。平良は9月21日に感染症特例で出場選手登録を抹消されて心配されたが、9月29日のオリックス戦(ベルーナドーム)で復帰登板。7回1失点7奪三振で12勝目を挙げるなど、元気な姿を見せた。一方の髙橋はソフトバンク戦に4勝とめっぽう強く、ファイナルステージに回るかと思われたが、目の前の勝利を確実にすべく、ファーストステージの2戦目に回った。3戦目にもつれ込んだ場合は、2年連続の10勝(8敗)をマークした左腕・隅田知一郎、新人年以来2年ぶりの2ケタ11勝(8敗)の左腕・武内夏暉が控える。

 一方の日本ハムはソフトバンク時代を含め、CS通算6試合で4勝(1敗)、防御率1.50を誇る有原航平を第1戦に抜擢する秘策ローテで挑む。今季は7勝(9敗)、前半戦が特に不調で二軍での再調整も余儀なくされたが、8月に3勝(1敗)と終盤戦に状態を上げ、新庄剛志監督も経験豊富な右腕に先陣を託した。第2戦は西武戦で2勝(シーズンは5勝8敗)を挙げている達孝太の相性の良さを優先。3戦目にもつれ込んだ場合、満を持して今季10勝(10敗)のエース・伊藤大海に託すことになりそうだ。

 打線を比較すると、対戦チーム打率は日本ハムの.229に対し、西武が.250と上回った。中でも相性の良さを見せるのがT.ネビンで、7本塁打、打率.338と得意にしている。成長著しい加入5年目の滝澤夏央も同.319と相性が良い。滝澤には今季13盗塁(25年は21盗塁)の足があり、日本ハムからも2つの盗塁を決めている。今季16本塁打のA.カナリオも日本ハムから4本塁打。西武打線のカギを握る3人だろう。

 日本ハムには対西武打率.300、4本塁打の頼れる主砲・F.レイエスがいる。清宮幸太郎も4本塁打で続き、出場は13試合にとどまるものの、対日本ハム打率.302、3本塁打の吉田賢吾はジョーカーとして期待ができる。いずれにしても、両チームともに外国籍選手、いわゆる“助っ人”のバットが局面を切り拓くポイントとなりそうだ。

 興味深いデータがある。CSが開催された2007年以降、ファーストステージの第1戦に勝利したチームのファイナルステージ進出は、パ・リーグで18回中15回の83.3パーセント。セ・リーグについても触れると、同18回中16回の88.9パーセント。結果は一目瞭然だ。両者の対戦で打撃戦は考えづらく、投手戦は必至。先発投手のパフォーマンスはもちろん、試合の行方を大きく左右する継投にも注目したい。

【文責:週刊ベースボール】