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【セCSファイナルS展望】阪神が王者の意地を見せるのか、DeNAが2年ぶりの日本シリーズへ駆け上がるのか。接戦は必至

「2026 JERA クライマックスシリーズ セ」のファイナルステージが10月14日、レギュラーシーズンを制した阪神の本拠地である阪神甲子園球場で開幕する。

 対するはレギュラーシーズン3位ながら、ファーストステージで2位・巨人を2連勝で破ったDeNA。2024年には同じく3位からファーストステージ、ファイナルステージを勝ち上がり、ソフトバンクを破って日本一に輝いている。わずか2年前の出来事であり、「下克上日本一」と評された成功体験を身を持って知り、短期決戦の戦い方を熟知している選手が現在も多数主力として残っているのは大きな強みだ。

 レギュラーシーズンの両者の対戦成績を見てみると、DeNAが12勝13敗と肉薄している。甲子園開催のゲームに限れば、5勝5敗と全くの五分だ。

 カギを握るのは強みである打線の出来。対阪神のチーム打率.257は、阪神サイドから見た対DeNA打率.240を上回る。中でも阪神を得意としているのが今季は主に二番を打った牧秀悟で、対阪神打率.349(29安打、6本塁打、9打点)と驚異的な数字を誇る。レギュラーシーズンの最後の直接対決となった10月4日の試合(横浜)では3安打。延長11回には一死から右前打で出塁し、その後、J.エンカーナシオンの右前打でサヨナラのホームを踏んだ。ポイントゲッターとしても、チャンスメーカーとしても機能する。

 牧の前を打つ一番・渡会隆輝は対阪神打率.296(29安打、0本塁打、10打点)と高水準の成績。三番以降は筒香嘉智、エンカーナシオン、宮﨑敏郎、佐野恵太が相手投手によって入れ替えられるのも強みで、中でもシーズン途中の移籍加入で四番を打つことが多かったエンカーナシオンが同.302(16安打、2本塁打、10打点)、宮﨑は同.328(21安打、4本塁打、13打点)とすこぶる相性がいい。全体的に打線は活発で、25試合で98得点、1試合平均3.92得点と攻撃面を全面に押し出してリーグ王者に挑むこととなる。

 一方、阪神は対戦打率では下回るものの、23本塁打、99得点(1試合平均3.96得点)は互角以上。その中心には優勝の立役者で史上9人目の三冠王となった佐藤輝明が座る。対DeNA成績は打率.271(26安打、4本塁打、12打点)と飛びぬけて良いわけではないが、その存在だけでマウンドの投手にとっては脅威だ。

 DeNAと同様に、一番・近本光司(対DeNA打率.286、24安打、1本塁打、5打点)、二番・中野拓夢(同.299、26安打、0本塁打、2打点)、三番・森下翔太(同.245、23安打、7本塁打、16打点)、五番・大山悠輔(同.337、29安打、7本塁打、22打点)と核となる佐藤の前後を打つ選手たちも好調で、一番~五番が浮沈を左右する。

 DeNAはファーストステージでエースの東克樹(第1戦)、石田裕太郎(第2戦)が先発しており、ファイナルステージでは第1戦に平良拳太郎(予告先発。対阪神成績=5試合2勝1敗、防御率1.91)、以降、尾形崇斗(同5試合3勝1敗、防御率2.66)、中5日で東、同じく石田裕が予想される。

 待ち受ける阪神は、先発の投手タイトルを総なめにした、休養十分なスタッフで迎え打つ。第1戦は最優秀防御率(1.85)を獲得した村上頌樹(予告先発。対DeNA成績=5試合1勝3敗、防御率1.85)、続いて最多勝利、勝率第一位の2冠を獲得した髙橋遥人(同4試合1勝1敗、防御率2.63)、最多奪三振の才木浩人(同5試合4勝0敗、防御率2.40)と盤石の並び。他にはシーズン7勝の大竹耕太郎(同4試合1勝3敗、防御率4.15)、伊藤将司(同1試合0勝0敗、防御率1.80)も控えている。

 阪神にはセットアッパーに今季45試合20HPの木下里都、50試合11セーブ22HPの岩崎優、53試合19セーブ21HPのR.ドリス、クローザーに57試合12セーブ16HPの工藤泰成がいる。

 一方のDeNAもセットアッパーに古巣対戦に燃える33試合1セーブ22HPの浜地真澄、52試合28HPの中川虎大、52試合27HPの伊勢大夢に、クローザーとして62試合17セーブ34HPのS.レイノルズがおり、互いにブルペンも充実している。試合終盤にスコアが大きく動くことは考えづらいが、終盤の1点を巡る攻防は見どころの1つと言えるだろう。

 いずれにしろ、接戦は必至。阪神が王者の意地を見せるのか、勢いそのままにDeNAが2年ぶりの日本シリーズへと駆け上がるのか。目が離せないファイナルとなりそうだ。

【文責:週刊ベースボール】