日本シリーズ開幕を翌日に控えた10月21日、広島東洋、北海道日本ハムの両チームが公式練習を行った。
先に姿を見せたのはホームの広島東洋。まず中﨑翔太や大瀬良大地ら投手陣がグラウンドへと現われ、菊池涼介を先頭に野手陣も続く。CSファイナルステージで大活躍した田中広輔は、北海道日本ハムの大谷翔平について、「粘ろうと思って粘れる投手ではないし、打ちにいきたい」と積極性をのぞかせた。
初戦で先発のジョンソンは約30分でグラウンドをあとに。引退を表明した黒田博樹も程なくしてロッカールームへと引き上げ、「最後のマウンドが日本シリーズになるのは幸せなこと」とベストピッチを誓った。
選手たちは投内連係を行った後、シートノック、打撃練習をこなして14時30分に練習は終了。打撃練習中、鳥取県で発生した地震により練習が一時中断するアクシデントはあったが、予定どおりのメニューをこなした。
広島東洋に続いて16時から前日練習を行った北海道日本ハム。選手たちに気負いはなく、いつもどおりの雰囲気でアップ、キャッチボール、ノック、打撃練習の軽めのメニューで約1時間45分汗を流した。初戦の先発投手を務める注目の大谷翔平はブルペンに入ったあと、外野後方でピッチングフォーム、さらにはマウンドでマウンドのチェックなどを入念に行った。練習後のカコミ会見で広島の印象を問われると「打線はつながりもあるので1人ひとりを大事に投げていきたい。打つほうでは相手のジョンソンは良いピッチャーであるのは間違いないですが、配球の中でしっかりとらえたい」と抱負を語った。
また、大谷と同様にキーマンになりそうな主砲の中田翔もCSからの好調を維持し、この日のフリー打撃でも柵越えを連発。「明日になれば緊張もするでしょうけど、しっかりと自分の仕事をしたい」と地元・広島での大爆発に意欲を見せた。