SMBC日本シリーズ第6戦を控えた両チームが、ともに空路で広島入り。2勝3敗で王手をかけられた広島東洋は、黒田博樹、野村祐輔、岡田明丈の3投手が13時45分頃からマツダスタジアムで練習を行った。
雨天のため内野グラウンドにブルーシートが敷かれる中、3投手は外野グラウンドでランニングやキャッチボール、遠投を行う調整メニュー。最初に練習を終えたのは黒田で、「自分のできる準備をしっかりして、マウンドに上がることがあれば最高のパフォーマンスができるようにしたい」と誓った。
黒田に続いて岡田も約30分間の練習でグラウンドを後に。「いつでも投げられるようにしっかり準備をしたい。緊張すると思うけど、できるだけしないようにしたい」とスクランブル登板もこなす覚悟を見せた。
最後まで練習を行っていた第6戦に先発する野村は、ピッチング練習の最後に捕手を座らせてセットポジションで投球するなど、約1時間にわたって状態を確認。「勝つだけなのでしっかり向かっていく気持ちを持ちたい。状態はいつもどおり」と大事な一戦へ、集中力を高めた。
一方、日本一へ王手をかけた北海道日本ハムは練習を行わずに休養日に充てた。広島から北海道への移動日となった10月24日も同様に休日とし、翌日から3連勝。敵地でも一気に突っ走るつもりだ。
その第6戦、北海道日本ハムの予告先発は増井浩俊。増井は第2戦でも広島東洋・野村と投げ合い、好投するも打線の援護なく敗戦投手に。それだけに、北海道日本ハム打線の〝野村対策″にも注目が集まる。
また、第7戦にもつれ込めば、広島東洋は黒田、北海道日本ハムは大谷翔平の先発が濃厚。セ・パ、両リーグを代表するスターの競演が見られるだろうか。