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日本野球機構オフィシャルサイト

NPBアンチ・ドーピングガイド2016

2.ドーピング検査とは?

検査をする意味

アンチ・ドーピングとは、「ドーピングに反対する運動」であり、また「ドーピングが起こらないようにする方法」をもさします。スポーツ場面での具体的活動が「ドーピング検査」になります。

では、なぜドーピング検査をするのでしょうか。それにはいくつかの理由があります。

まず、禁止物質を使用しているかどうかは外観だけではわかりません。またルールで禁止しただけでは実効性がありません。ドーピングを抑制するために検査が必要になります。もうひとつの理由は、ドーピングをしていない人が不利にならないようにするためです。そして、なによりも選手のクリーンさを証明するために検査が行われるのです。

 なお、ドーピング検査は「ドーピング・コントロール(Doping Control :DCと略されることもある)」ともいわれます。

検査をする意味

どんな検査か

ドーピング検査では、尿を取って、検査機関で分析します。選手は尿を提出するだけで、とくにたいへんなことはありません。プレーしたあとの検査では、なかなか尿が出ない、あるいは他人にみられていると尿が出ないというようなこともあるでしょうが、落ち着いて待っていれば、かならず検査を終えることができます。 具体的な検査の手順は次の項に掲げますが、わからないことは担当の人に聞けば、ていねいに答えてくれますので、いつものようにリラックスして検査を受けてください。

ドーピング検査には、 A.競技会(時)検査 と B.競技会外検査(抜き打ち検査) とがあり、2007年度から競技会外検査も実施されています。

どんな検査か

尿によるドーピング検査の手順

では、実際にどのように尿によるドーピング検査が行われるのかをみていくことにしましょう。
まず、全体の流れを以下に図でしめします。それぞれについてはイラストとともに詳しく説明します。

尿によるドーピング検査の手順
0.NPB医事委員会によるドーピング検査対象試合の通知

NPB医事委員会は、公式戦においてドーピング検査を実施する試合(「ドーピング検査対象試合」と呼ばれる)を指定し、試合を行う球団に、試合当日の試合開始60分前までに、「ドーピング検査対象試合」であることを通知します。ですから、試合が始まったときにはすでにその試合でドーピング検査があるかないかはわかっています。検査があるのかないのかと不安を感じながらプレーするようなことはありません。

 ただし、競技会外検査については、予告なしに選手に通知されます。

0.NPB医事委員会によるドーピング検査対象試合の通知
1.検査対象選手の通知

※競技外検査の対象選手は、NPB医事委員会が独自の判断で決定します。

競技会(時)検査においては、「ドーピング検査対象試合」でベンチ入りしている選手のなかからクジで検査する人を選ぶという方法をとります。このクジ引きは試合の5回終了時に、両チームの担当者(以下「チーム担当者」という)がドーピング検査場所で行います。

選ばれた選手に「ドーピング検査招集用紙」と呼ばれる文書が発行され、「チーム担当者」からその選手本人に通知されます。これは、単にクジで選ばれただけで、「ドーピングしているのではないか」と疑われたわけではありません。ですから、何も不安に感じることはありません。

注意が必要なのは、通告を受けたとき「いやだ、そんな必要はない」と断ると、アンチ・ドーピング規程違反、つまり検査の結果「ドーピング陽性」と判定されたのと同じように扱われるということです。したがって、「断ることはできない」のです。むしろ、積極的に検査に協力することが、検査をスムーズに進めることになります。これは競技会外検査でも同様です。

 1.検査対象選手の通知
2.ドーピング検査場所への招集

選ばれた選手は、「チーム担当者」1名とともに、競技会(時)検査では、公式発表の試合終了時刻の30分以内に、ドーピング検査場所に出頭しなくてはなりません。
ひとりで行くわけではないので、何かわからないことがあれば、遠慮なく聞くこともできます。

ドーピング検査場所に立ち入りが許されているのは、以下6項目に該当する人で、入室時に「ID」が配られます。

  1. 「対象選手」
  2. 「対象選手」所属の「チーム担当者」あるいはチームドクター
  3. 通訳(必要な場合)
  4. 「対象選手」所属球団の球団代表(あるいはその代理人)
  5. 「DC(ドーピング・コントロールの意味)ドクター」および「DC係官」
  6. NPB医事委員会委員および委員から委嘱された担当者
 2.ドーピング検査場所への招集

競技会外検査では、準備が整いしだい(尿意をもよおしたら)、ドーピング検査場所に出頭してください。

3.「ドーピング検査招集用紙」への署名

「ドーピング検査招集用紙」に、選手がドーピング検査場所に出頭した時刻を記入し、選手はそれを確認して署名をします。

 3.「ドーピング検査招集用紙」への署名
4.尿の採取

選手は、採尿容器を自分で選んで、トイレで同性の「DC係官」の監視のもとに、採尿容器に90ml以上の尿を採取します。90mlというとコップ半分程度の量になります。いきなり尿は出ないかもしれませんが、リラックスして尿意をもよおすのを待ちましょう。

 4.尿の採取
5.サンプルキットの選択

選手は、サンプルキットを選択し、サンプルキットのコード番号、ボトルのコード番号が同じであることを確認します。

5.サンプルキットの選択
6.尿を2つのボトルに入れる

「DCドクター」の指示に従い、選手は採尿容器からボトルAに60ml以上、ボトルBに30ml以上の尿を注ぎ入れます。そのとき、少し尿が残るようにしておきます。採尿容器に残った尿で、比重の測定を行います。採尿した尿の比重が1.005未満の場合には、尿をもう一度採取することになります。

 もし、尿の量が足りない場合は、選手が自分でいったん封印し、もう一度尿が出るのを待ちます。

 6.尿を2つのボトルに入れる
7.ボトルを封印し、箱に入れる

無事、ボトルAとボトルBに尿を規定量入れることができたら、確実に封印し(フタをしめる)、2つのボトルを選手本人が発泡スチロールの箱に入れます。なお、この封印した検体は、分析機関に送られ、そこで分析されることになります。

 7.ボトルを封印し、箱に入れる
8.使用薬物の申告・署名

最後に、7日以内に使用した医薬品または栄養補助食品(サプリメント)などについて、薬品(食品)名、投与日時、その量、方法のすべてを申告し、「DCドクター」がそれを所定の用紙に記入します。したがって、薬やサプリメントをとるときには、必ず記録しておく必要があります。

選手はドーピング検査を通してなにかコメントがあれば、所定のコメント欄に記入します。

 すべての記入が終わったら、問題がないか確認して、選手、チーム担当者、DCドクターが署名します。選手は所定用紙の写しを受けとります。

8.使用薬物の申告・署名