インターバルの計測
- 各専用球場ではイニングインターバル、投手交代の際に経過時間を掲示する。
- タイマーは主催球団の職員または球場職員とする。
- 2塁審判も計測を行う。
攻守交代(イニングインターバル)
《攻守交代(イニングインターバル)》 → 2分15秒以内にプレー再開
▽1分30秒経過時点で「あと1球」等の試合進行の指示
- インターバルの計測は、前の攻撃の第3アウトが宣告された時点から開始するものとする。
- 球審は、第3アウトが宣告から1分30秒となった時点で、たとえ規定の投球練習数(5球)に達していなくても、投手に対して「ウォーミングアップは、あと1球」等の試合進行の指示を出す。
- 球審のジェスチャーを確認後、アナウンサーは、すぐに先頭打者をアナウンスする。
- 球審は、投手に「あと1球」の指示を出した直後、先頭打者に対して打席へ入るように促す。
*7回表終了後およびグラウンド整備を要する回では適用しないが、関係者は速やかに試合再開ができるように努める。
投手交代
《イニング間の投手交代》 → 3分15秒以内にプレー再開
2分30秒経過時点で「あと1球」等の試合進行の指示
- インターバルの計測は、前の攻撃の第3アウトが宣告された時点から開始するものとする。
- イニング当初から投手交代がある場合、監督は速やかに審判員に通告しなければならない。
- 球審は、第3アウトの宣告から2分30秒が経過した時点で、たとえ規定の投球練習数に達していなくても、「あと1球」等の試合進行の指示を出す。
- 球審のジェスチャーを確認後、アナウンサーはすぐに先頭打者をアナウンスする。
- 球審は、投手に「あと1球」の指示を出した直後、先頭打者に対して打席へ入るように促す。
*7回表終了後およびグラウンド整備に要する回では適用しないが、関係者は速やかに試合再開ができるように努める。
《イニング途中の投手交代》 → 通告から2分45秒以内にプレー再開
2分15秒経過時点で「あと1球」等の試合進行の指示
- この計測は、監督から投手交代の通告を受けた球審が、場内アナウンサーに対し交代を告げるシグナルを出したときから始める。
- 同一イニングで、監督もしくはコーチがマウンドの投手のもとへ2度目に行く際、つまり投手交代時には、監督(コーチ)はグラウンドに踏み出すときには、次の投手を指名し、球審に交代を告げねばならない。
- 球審は、投手交代のシグナル出して2分15秒を経過した時点で、定められた数の投球練習が終わっていないとしても、「あと1球」等の試合進行の指示を出す。
- 球審のジェスチャーを確認後、アナウンサーはすぐに次打者をアナウンスする。
- 球審は、投手に「あと1球」の指示を出した直後、次打者に対して打席へ入るように促す。
投球間隔
投球間隔15秒の励行(無走者)
公認野球規則では「12秒ルール」がうたわれているが、スピードアップのために「投手は、塁に走者がいないとき、ボールを受けたあと15秒以内の投球」を励行する。
打者のマナー
- 打者は、予備のバットをバットボーイがすぐに用意できるようダグアウト内に準備しておくか、あらかじめバットボーイに持たせておくこと。
- 審判員の指示に従って、間をおかずに打席に入る。
- 審判員は、公認野球規則 6・02 (打者の義務)を厳格に適用する。
6・02(b) 【原注】 (打者は、思うままにバッタースボックスを出入りする自由は与えられていない<以下略>。球審は、打者が理由なくして打者席から離れることを許してはならない)。
審判員は、この項目を監督・選手が十分に認識するように、改めて指導する。審判員は、打者が打席を離れる際、バッタースボックスから遠く離れて歩き回ることを許してはならない。また、打者は投手との間が合わないため(投手のリズムを乱すことを目的)に「タイム」をとり、打席を外すことを許されない。打者は「タイム」を認められないまま打席を外すことはその間に投球され、ストライク・ゾーンに投げられれば「ストライク」となるリスクを負うことを認識するように、指導を徹底する。以上のルール適用にあたり、審判員は寛容になることなく、対応にあたるものとする。
- 審判員は6・02(c)を適用することを厭わない。(打者が、バッターボックス内で打撃姿勢をとろうとしなかった場合、球審はストライクを宣告する)
“タイム”および“ボール交換の要求”に対する審判員の対応
タイムの要求やボール交換の要求に対しては、審判が必要と判断しない限り応じない、との両リーグ審判部申し合わせを厳格に運用する。また、審判員は不要な“タイム”を許すことに寛大にならないように心掛ける。
試合オペレーション
映像再生
- 来シーズンから、打者がバッタースボックス内にいる間(投球間)は、打撃が完了するまで、ビジョンでの映像再生を禁じる。
- 今シーズンは、原則として映像再生は好ましくないが、映像を再生する場合は、試合時間短縮を考慮して、その回数を可能な限り抑えること。
アトラクション
- イニング間のアトラクションまたはマスコットによるパフォーマンスは、プレー再開の妨げとならないように、各球団は十分なリハーサルを行い、必要な時間を把握すること。
- 7回表終了後およびグラウンド整備を要する回でのアトラクションは認めるが、試合時間短縮に配慮した時間設定を行うこと。
テーマソング
- 選手が打席へ向かう際に流す場合、テーマソングの演奏時間は、試合時間短縮を考慮して、昨年使用したものより短くすること。可能であれば10秒以内に抑えること。
- 打者が打席に入ってからのオルガン演奏、およびビジョン映像使用による応援は禁止。ただし、ファウルボールへの注意喚起、チャンスのときの短時間のビジョン使用は例外として認める。
場内アナウンス
- 次打者紹介のアナウンスは、走者の有無を問わず、前打者の打撃が完了し、プレーが一段落後、速やかに行うものとする。
- 投手交代を告げる場内アナウンスは、監督から通告を受けた審判員からの連絡を確認次第、すぐに行うものとする。イニング当初の交代では特に注意を払い、他のアナウンスに先立ち、極力、早いタイミングで投手交代を告げることとする。
管理・報告他
- 試合時間短縮を実現するために、各球団に試合時間短縮担当責任者を置く。
- 審判員は、監督・選手および球団関係者で試合進行に非協力的な者をリーグにレポートする。リーグは球団(担当責任者)に連絡して、改善を求める。
- データをとり、POGレポートを球団に配布する。
- 選手ロッカー、選手食堂等へのスピードアップのための注意書き(試合時間短縮十ーか条)を掲出する。
- 審判員は、以上のイニングインターバル、投手交代等に関しても裁量権を持っており、投手が打者あるいは走者であったときや天候などを考慮して、試合進行をコントロールできる。