教員のための「ベースボール型」授業研究会(2016年度大規模開催)を西武プリンスドームで開催
8月1日、西武プリンスドームにおいて全国の小学校の教員を対象とした「教員のための『ベースボール型』授業研究会」(後援=スポーツ庁。協力=日本プロ野球選手会)が行われました。
今年で5回目の開催となる本研究会は、平成23年度より全面実施された学習指導要領においてボールとバットを使った球技「ベースボール型」が、全国の小中学校体育授業で必修となったことを受け、学校教育現場の教員の方に「投げる・捕る・打つ」の基本動作の指導方法を学んでいただくとともに、簡素化したベースボール型ゲームの行い方について共有いただくことを目的としています。
授業研究会には全国各地から150名の教員等が参加。プロ野球OB選手の平尾博嗣氏(元西武)、上野大樹氏(元ロッテ)、川村丈夫氏(元横浜)、ジャイアンツアカデミーの水上佳奈子氏ら8名を講師として迎え行われた研究会において、参加者は講師の経験に基づく的確な指導方法の説明について熱心に耳を傾けていました。
今回のプログラムでは、午前中は「これまで野球やソフトボールのプレー経験がなかった」、「どのように子どもに指導、評価すればいいのか分からない」といった教員方のために、講師が埼玉県新座市立新堀小学校の児童へ対し「模擬授業」を行う様子を披露。先生方は動画撮影、メモを取るなど真剣に説明内容を聞いていました。
続く午後の部では、「実技指導」を実施。講師の指導の下、受講者自らが体を動かし、「投げる・捕る・打つ」などの基本技能の指導方法を学ぶとともに、「ベースボール型」を簡易化したゲームを実際にプレーすることで、その楽しさを体験。同時に授業の進め方に関するアイデアを共有することができました。
研究会終了後に実施したアンケートでは、受講者からは「コーチの方々も楽しんで盛り上げてくれたのでとてもよかった。子供たちに指導する上で大切だと思った」、「苦手な子も楽しめる工夫がとてもよかったです」などといったポジティブな感想が多く寄せられました。
閉会式では、講師の方々から「本日の研究会で得た知識・経験を教育現場に持ち帰り、是非、野球・ソフトボールの楽しさを生徒たちに伝えてください」とのあいさつがあり、参加者からも「早速授業を行いたいと思いました」との感想をいただきました。
一般社団法人日本野球機構では今後も「ベースボール型」授業研究会を日本各地で積極的に開催し、小学校における「ベースボール型」授業がより充実し、実り多いものとなるように小・中学校の教員の方々をサポートしてまいります。