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日本野球機構オフィシャルサイト

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「初心者向け審判講習会」を初開催

 一般社団法人日本野球機構は11月24日、東京都明治神宮外苑室内球技場において、審判員としての活動に興味がある未経験者の方、お子様の試合等で審判員を行うことがある“お父さん・お母さん審判員”を対象とした「初心者向け審判講習会」を開催しました。

 今回の基礎レベルの審判講習会は日本野球機構としては初めて行ったものとなり、約200件の応募がありました。その中から抽選で、「これから審判員として活動してみたい」「レベルアップのために勉強したい」「野球をより深く知るために」等、様々な目的を持つ受講者の方59名が参加。その中に女性は8名、中学生2名の姿がありました。講師は木内九二生、古賀真之、鈴木宏基、山本力仁、野田亮介、森口壽樹の6名のNPB現役審判員が務めました。

 講習会は準備運動でプレイボール。まずは「GO-STOP-CALL(アウト・セーフの発声、基本ジェスチャー確認のためのドリル)」を体験。これはアメリカの審判学校でも必ず行うメニューです。その後、球審の基本動作(用具装着、ストライク・ボールの発声等)に関する説明があり、参加者は4つのグループに分けられました。各グループはベースを一周する形で、担当審判員から各塁でよく起こるプレイ、関連するルールについての説明を受けました。

 講習会の後半は「実践」の時間。参加者は実際に投球判定、フォースプレイ判定を体験しながら講師からの技術指導を受けました。フォースプレイでは、一塁へ駆け込む打者走者の「アウト・セーフ」判定に挑戦。5人がグループを作り同時にジャッジを下すと時には判定が割れてしまうことも。するとインストラクターからは、「自信を持ってジャッジするように」とのアドバイスが飛びました。更には基本的な審判員のフォーメーションに関する説明があり、準備されたメニューが消化されていきました。講習会を通して熱心にメモをとる姿が多く見られ、都度たくさんの質問があがるなど、皆が真剣に取り組んでいる様子が感じられました。開始直後の会場の雰囲気からは緊張感が伝わってきましたが、講習会が進むにつれて受講者全員の表情がイキイキとしてきたことが大変印象に残りました。

 3時間にわたるメニューを終えて、閉会式では木内審判員より、「チームメートを大切にすること。ゲームにおいては相手選手をリスペクトすること」の重要性を例に挙げて、スポーツマンシップについての話がありました。更には、試合を安全かつ楽しく進めるためには適切なアンパイアリングが必要不可欠であることが説かれ、多くの人がその言葉にうなずいていました。

 中学生の受講者が、「将来は審判員になりたい」とインストラクターに決意を伝えるシーンもありました。また、講習会終了後に実施したアンケートでは、「プロの審判員に直接、指導していただき貴重な勉強の機会となりました」「次回は『中級編』を是非やってほしい。今後も続けて開催して欲しい」などの声も頂きました。そして、「たいへんよかった・よかった」とする反応が全体の回答数57のうち56にものぼりました。

 参加者の方々は、今回体験した審判員としての「目」を通して、野球への見識を深めていただけたものと思います。そして、これからは審判員として自信を持ってグラウンドに立ち、ご自身の腕を磨いていかれることでしょう。

【動画】ワンポイントレッスン「ストライクゾーン」
【動画】ワンポイントレッスン「プレイ!」
【動画】ワンポイントレッスン「アウト・セーフ」