前橋市で教員のための「ベースボール型」授業研究会を開催
日本野球機構は、令和初となる「教員のための『ベースボール型』授業研究会」を5月21日に群馬県前橋市(主催:前橋市教育委員会、前橋市中学校保健体育研究会、前橋市体育研究会)で開催しました。
今回の授業研究会には市内の中学校保健体育科実技担当者49名(女性17名・男性32名)が参加。倉俣徹(ジャイアンツアカデミー校長)、金子大志(ジャイアンツアカデミーコーチ)両氏が講師を務めました。
研究会は、野球やソフトボールの経験があるなどプレーに自信のある参加者と、そうではない参加者の2グループに分かれて行われました。講習の前半では基本動作である「捕る」「投げる」「打つ」についての説明があり、ケガの心配が少ないティーボールやスポンジボール、ティー台を使用した指導方法を体験しました。続いて参加者全員が簡易化された「ベースボール型」ゲームである「バックホームゲーム」、「タッチプレーゲーム」を実際に行いました。研究会の後半は、最初に行った3つの基本動作に「走る」動作を加えたゲーム形式となり、参加者は子どもの頃に戻ったかのように夢中になって取り組む姿がみられました。
本研究会では、必修化となっている「ベースボール型授業」を「どのように生徒たちに指導したらよいのかわからない」という現場の声に応えられるように、安全管理、運動量の確保を念頭においた内容のプログラムを用意しています。「雨天時・冬の時期には体育館でも授業で実践しやすい内容となるように配慮されている」との感想も参加者からあがりました。また、女性の参加者だけで開催した実績もあり、これからも主催者・参加者のニーズに少しでも合わせたプログラムを展開してまいります。
今回、前橋市教育委員会関係者の方からは、前橋市でも近年のスポーツテストにおけるソフトボール投げなど投てき能力の低下を懸念しているとの話をうかがいました。まずは「ベースボール型授業」を通して子どもたちに「身体を動かすのは楽しい、野球は楽しい」と感じてもらい、そこから発展してボール投げの飛距離アップなど運動能力の向上につながっていくことを願っています。
日本野球機構は、今年も日本各地において小・中学校教員の皆様へ「ベースボール型授業」の進め方・指導方法、ボールの投げ方(遠投のコツ)、さらには簡易化したベースボール型ゲーム各種の紹介などを通し、学校体育授業の一助となれるよう活動を継続してまいります。
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