「新型コロナウイルス対策連絡会議」の設立について
一般社団法人日本野球機構
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ
「新型コロナウイルス対策連絡会議」の発足趣旨
一般社団法人日本野球機構(NPB)と公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は、新型コロナウイルスの感染拡大から観客の方々を守り、選手・監督・コーチらを守り、さらに社会全体を守るため、3月3日に両法人共同で「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設置し、この連絡会議に「専門家チーム」を置くこととしました。
新型コロナウイルスの感染拡大を適切に防ぎながら、同時にプロスポーツの社会的役割を果たすため、プロ野球とJリーグが視界を揃えそれぞれの経験や意見を持ち寄ることが今、求められています。専門的な助言を頂き、スポーツを観戦される皆さま、ならびに競技に携わる選手や指導者、スタッフの安全確保に関する理解を深め、社会全体を守るための対策を検討してまいります。
プロスポーツの社会的役割
スポーツは老若男女を問わず国民の心身の健全な発達に欠かせない役割を担っています。特に国内各地で日常的に開催されるプロスポーツは、多くの国民の皆さまに支えられ楽しみにされており、その影響範囲は、エンターテイメントにとどまらず、健康、教育、観光振興やビジネス、社会課題解決や地域創生にまで及び、日常生活に欠かせない社会インフラの一部となっています。今回新型コロナウイルス感染拡大を防止する大事な時期を迎え、プロスポーツ界を代表するプロ野球とJリーグはその役割を認識し、この危機に際してどのように社会に貢献していくべきか緊密に連携してまいります。
プロ野球とJリーグによる「連絡会議」の目的
新型コロナウイルスの感染状況を的確に収集・分析した上で、試合の開催やスタジアム運営の在り方及び、選手等の感染防止に関する情報や対策等を両法人間で正確に共有し、両法人それぞれの適正な判断に資することを目的とします。合わせて、プロ・アマを問わず多数の観客を集める競技団体等に対しても、両法人で共有した情報を広く公開し、我が国のスポーツ界全体の対応力強化を目指します。
専門家チーム
以下の3名で構成します。また各地域に専門のアドバイザーを置けることとします。
座長:賀来 満夫(かく みつお)様
東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授
三鴨 廣繁(みかも ひろしげ)様
愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授
舘田 一博(たてだ かずひろ)様
東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授
専門家チームへの委嘱事項
- ①新型コロナウイルスの感染に関する情報の収集・分析
- ②スタジアムにおける観客対策に対する助言
- ③選手はじめチームスタッフの感染防止策に関する助言
- ④公式戦開催についての助言
- ⑤3月中旬をめどに、上記各項を踏まえた意見書の取りまとめ・答申
- ⑥その他関連する事項
組織の独自性を尊重
プロ野球とJリーグではその歴史や文化も異なるだけでなく、大会形式や試合頻度、日程なども一様でありません。また試合の主催者やガバナンス体制も異なります。すべての意思決定は、連絡会議で得た知見をもとに、それぞれが独自に行います。