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【コラム】チームにスイッチを入れる役割を。筒香の後継者として奮闘するDeNA・佐野恵太

 「足が遅いのでやめておきました」と苦笑したのはDeNAの佐野恵太だった。8月1日の阪神戦(甲子園)。「四番・左翼」でスタメン出場した佐野は3回に三塁打を放つと、2対2の同点で迎えた5回には二死三塁で左翼ポール直撃の勝ち越し5号2ランをマーク。7回に右前打を放ってサイクル安打に王手をかけていた。そして9回二死で迎えた最終打席。小川一平が投じた真ん中低めのチェンジアップを鮮やかに逆方向に打ち返し、打球は三遊間を破ったが一塁を回ったところでさすがにストップ。大記録達成はならなかった。

 「もちろん打席に入る前に二塁打でサイクルと分かっていましたが、打球的に二塁に行くとさすがにアウトになる、と。でも、本塁打が出てからも大きいのを意識せず、自分のスイングができています」

 8月3日現在、打率.345、5本塁打、21打点。筒香嘉智がメジャー移籍し、ラミレス監督から四番に抜擢されたが、打率はリーグ2位を誇るなど、“つなぎの四番”としてその期待に応えている。さらに佐野が筒香の後継者として、もう1つ託された役割がある。それはキャプテンの肩書きだ。なぜラミレス監督はプロ4年目、25歳の佐野をキャプテンに指名したのか。その理由の一つは、たとえ打撃成績が落ち込んでもメンタルが左右されない精神的な強さを持っているからだ。

 佐野がキャプテンを務めるのは小学生以来だという。

 「小学生のときはキャプテンといっても、チームメートを整列させてあいさつするくらいなので。中高大では僕がリーダーを務める雰囲気は全然なかったです。大学(明大)ではエースの柳(裕也、現中日)がキャプテンで、プロでは筒香さんがいた。強いリーダーシップを備える人間を近くで見てきて、やはりキャプテンという存在は、自分の悪い結果を引きずったり、おもむろに態度に出したりはしなかった。そういう部分は周囲から見られていると思うので、自分のことだけにならないようにしたいです」

 筒香にはキャプテン就任を電話で報告。その際、「大変だとは思うけど、お前らしく頑張れよ」という言葉をもらった。

 「チーム内で誰かが何かをしなければならないとか、雰囲気を変える必要があるときに、率先して行動するのが自分の役割だと思います。『誰がやるの?』となったときに行動に移す人間。それがキャプテンであるのかな、と。試合前に仲間を鼓舞したり、チームのスイッチを入れたりすることも役割だと思っています」

 7月中旬に6連敗を喫するなど苦しい時期もあったDeNAだが、そこから盛り返し、現在は勝率5割の3位と上位に食らいついている。そこには筒香の後を継ぎ、「四番&キャプテン」として力を尽くしている背番号44の姿がある。

【文責:週刊ベースボール】