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【コラム】自身初の1試合2本塁打、2ケタアーチ。飛翔し続けるソフトバンク・栗原陵矢

 チームを6連勝に導くバッティングを見せた。8月28日の日本ハム戦(PayPayドーム)。初回、1点を先制されたソフトバンクはその裏、三番・柳田悠岐の二ゴロの間に同点に追いつき、四番・グラシアルの適時二塁打で勝ち越しに成功する。さらに、一死二塁のチャンスで打席に入ったのは栗原陵矢。24歳の若タカは金子弌大が投じた内角へのカットボールを巧みにとらえると、打球は右翼ポール際に飛び込む10号2ランとなった。6回にも11号ソロを右翼席へ叩き込んだ栗原。9対1の大勝に貢献したが、1試合2発は自身初、昨年まで通算1本塁打だから2ケタアーチも初めてのことだった。

 「正直、ここまで打てるとは思っていませんでした。9号を打ってから、次の1本を早く打ちたいと思っていましたね。(2本目は)2ボールだったので真っすぐに絞っていました。最高の結果になりましたね」

 昨年までの5年間で通算46試合出場にとどまっていたが、今季は開幕からチームの勝利に貢献。8月31日現在、全62試合にスタメン出場し、打率.261、11本塁打、45打点。特筆すべきは得点圏打率.400だろう。茂木栄五郎(楽天)に続くパ・リーグ2位の勝負強さ。打点もチームでは柳田に次ぐ数字を誇っている。

 「チャンスで考えをあまり変えてはいないですが、追い込まれたときにはいつも以上に何とかしようという意識を強く持つようにはしています。ランナーがいるとギアが上がるということもあまりないですかね。力を入れても空回りするだけなので(笑)、いつもと変わらず打席に入るようにしています」。ロッテとの開幕戦、延長10回にサヨナラ打を放ったが、このときも「落ち着いてというか、いつもと変わらない感じでした」という。

 入団以来、打撃力を武器としながらも、本職の捕手ではなかなかチャンスに恵まれなかった。葛藤を抱えながらも、その打撃に磨きをかけ続けたことで現在は一塁、外野で出場機会を得た。「捕手で出たいという思いはあります。でも、すごい人(甲斐拓也)もいる。もう6年目。同世代がどんどん一軍でプレーしている。だから、そこ(捕手)のプライドは一回置いて、どんな形でも試合に出たいです」。この日本ハム戦でも7回に右翼から左翼に回り、打順も開幕から一番で27試合、二番で3試合、四番で10試合、五番で21試合、六番で1試合と与えられた役割を懸命にこなす日々を送る。

 身上は常に全力プレーを心掛けることだ。

 「守るときは守る、打席ではバッティングのことだけ。どっちも100パーセントです。バランスを考えて器用にできるタイプではないので。とにかく1打席1打席を必死に。あまりあれこれ考えるのではなくて、本当にいま自分ができる精いっぱいのことだけを集中してやろうと打席に入っています。でも、それは今年に入ってからというよりも、これまでと変わりません」

 物心ついたころから父親とキャッチボールをしていた。野球を始めたのは小学1年から。ごく自然な流れで白球と親しみ、情熱を燃やしてきた。その炎はプロの世界でもさらに大きくなっている。栗原陵矢がどこまで高く羽ばたくか非常に楽しみだ。

【文責:週刊ベースボール】