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【日本シリーズ展望】「短期決戦の鬼」工藤公康監督率いるソフトバンクが狙う4連覇、昨年4連敗のリベンジを期す巨人は入念な準備

 2年続けて同じ顔合わせとなった日本シリーズ。昨年はソフトバンクが巨人を4連勝で下して3連覇を飾った。今年もソフトバンクには勢いがある。クライマックスシリーズ(CS)で2位・ロッテを2連勝で退けた。2戦ともに逆転での勝利に、工藤公康監督は「自分たちの野球を貫いて勝てた」と満足気な表情を浮かべた。昨季からのポストシーズンの連勝も「12」に伸ばし、もはや無双状態で、まずは大阪に乗り込む。

 CSで状態の良さを見せたのは打線だ。2戦とも2ケタ安打をマークしたが、つないで得点を奪い、一発で試合をひっくり返す長打力もある。工藤監督はレギュラーシーズン中から日替わり打線を組み、さまざまなオーダーを模索してきた。大一番でもベストな選択で、攻撃力を存分に発揮する。カギを握るのは一番・周東佑京。出塁すれば今季50盗塁の足でチャンス拡大が期待でき、後続には柳田悠岐、Y.グラシアル、栗原陵矢、中村晃、松田宣浩と勝負強いバッターが名を連ねる。初回から幸先よく得点を奪って試合を優位に進めたい。

 投手陣では今季、9勝を挙げるなど投手陣を支えた先発の東浜巨が右肩を痛め出場登録を外れたが、R.バンデンハークの一軍合流によりコマはそろう。8回にL.モイネロ、9回に森唯斗が控えるリリーフ陣は盤石なだけに、先発陣がどこまで踏ん張れるか。昨季の日本一、今季のリーグ優勝を決めた試合の勝利投手となったベテラン・和田毅もカギを握るだろう。短期決戦ならではの早めの継投にも注目したい。投手陣の良さを引き出し、相手打者を翻弄する甲斐拓也のリードも見ものだ。

 ここ数年、ポストシーズンでは工藤監督が「短期決戦の鬼」と評される大胆で積極的な采配を振るって勝ち抜いてきた。今季も要所で勝利への執念を見せてきたが、日本シリーズではそれ以上に先手、先手でカードを切る可能性も。勝負師らしく攻めどころは逃さない。王貞治球団会長が語ったように「泣いても笑ってもあと7試合」。3年ぶりのリーグ優勝からの日本シリーズ4連覇で、2020年を喜びで締めくくる。

 昨年は4連敗で成す術なし。敗因は数え上げたらキリがないが、「相手が一枚も二枚も上手だった」と原辰徳監督は多くを語らず、完敗を認めている。ただし、百戦錬磨の球団最多勝利監督が、このまま黙っているわけがない。2年連続38度目のリーグ優勝は「常に僅差の勝負の連続でした」と指揮官は振り返る。とはいえ、優勝決定時点で2位に8.5ゲーム差。開幕からスタートダッシュに成功し、首位の座を明け渡したのはわずかに2日間だけという完全なる独走優勝だった。今季の最終目標である2012年以来の日本一奪還を強く意識した戦いで、原監督も次のように日本シリーズについて話している。

 「昨年はセントラル・リーグを勝つというところで、日本シリーズへの準備というものが、教育ができていなかったのかなというのも1つの反省。準備というのは昨年に比べたら選手個々、チームはできていると思います」。日本シリーズに向けた11月16、17日の練習(東京ドーム)では守備練習を非公開とし、サインプレー等を入念に確認。18日、京セラドーム大阪に場所を移した練習は、終日非公開で入念な準備を行っている。

 戦力に目を向ければ、キャプテンの坂本勇人、丸佳浩が後半から終盤にかけて絶好調。岡本和真もシーズンを通して四番の仕事を全うし、本塁打、打点のタイトルを手にした。坂本、岡本、丸のクリーンアップが巨人打線の強みで、岡本の得点圏打率はリーグ3位の.347で、坂本が同4位の.337。3人そろって239打点だ。後続を打つ中島宏之、大城卓三らも好調を維持しており、一、二番を打つ吉川尚輝、松原聖弥の25歳コンビの出来がカギを握る。今シリーズは1985年以来、35年ぶりに全試合DH制となり、ここにどの打者を起用するかも大きなポイントとなるだろう。

 守っては絶対エース・菅野智之にかかる期待が大きい。昨季は腰痛で4戦目のみの登板となったが、初戦の先発を自身が明言しており、「勝つためのピッチングをする」と気合十分。今季は開幕投手からの13連勝(NPB記録)など万全で、昨季の雪辱を期す。先発のラインアップは流動的だが、宮本和知投手チーフコーチはホームの1、2戦を重要視。本来は先発の戸郷翔征や畠世周も第2先発として待機させる方針で、攻めの継投が予想される。左ワキ腹痛で離脱していた中川皓太の合流もあり、高梨雄平ら中継ぎ陣の層は厚い。いかに先発が試合をつくるかが最大の焦点となりそうだが、リベンジを期す原監督の采配にも注目が集まる。

【文責=週刊ベースボール】

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