• セントラル・リーグ
  • 読売ジャイアンツ
  • 阪神タイガース
  • 中日ドラゴンズ
  • 横浜DeNAベイスターズ
  • 広島東洋カープ
  • 東京ヤクルトスワローズ
  • パシフィック・リーグ
  • 福岡ソフトバンクホークス
  • 千葉ロッテマリーンズ
  • 埼玉西武ライオンズ
  • 東北楽天ゴールデンイーグルス
  • 北海道日本ハムファイターズ
  • オリックス・バファローズ
  • 侍ジャパン

日本野球機構オフィシャルサイト

ニュース

NPBニュース

【コラム】タイトル争い参戦の予感が漂う高卒2年目、オリックス・宮城大弥が目指す投手像

 高卒2年目とは思えない。3月27日の西武戦(メットライフ)で7回2失点に抑え、今季初勝利をマーク。開幕カードで先発勝利を挙げた10代の投手は球団では阪急時代の1957年米田哲也以来の快挙と、通算350勝右腕に肩を並べた背番号13は続く4月4日の楽天戦(楽天生命パーク)でも“老獪”なピッチングを見せた。

 初めての楽天生命パークのマウンドで、雨が降りしきる悪条件も慌てない。味方のミスもあり、いきなり初回一死一、二塁のピンチでは四番・浅村栄斗に対して果敢に内角を突き、139キロ直球で三ゴロ併殺打。4回二死満塁では横尾俊建に対して外への配球で、最後はチェンジアップでタイミングを狂わせ二ゴロに仕留めた。その後、5回から8回は三者凡退と楽天打線を寄せ付けず、8回2安打無失点。新人王争いのライバルと目されるドラフト1位左腕・早川隆久に投げ勝ち、チームの連敗を2で止め2勝目を手にした。

 この試合での最速は143キロ。カーブ、スライダー、チェンジアップを巧みに交えて、打者に球速表示以上のスピードを感じさせる投球が真骨頂だ。いわゆる緩急を使ったピッチングだが、ただ、それが自身の目指す投手像ではないという。

 「うまく言えないんですけど、僕は理想が高い。尊敬する投手は、山本昌投手(元中日)ですけど、それは長く現役を続けたいという点からです。ピッチングスタイルで言うと、今までにいないような投手になりたいんです」

 本格派であり、軟投派。硬軟自在の“複合派”が視線の先にある。

 「どっちというより、両方を目指しています。場面によって変えていきたいし、使い分けられるようになりたい。真っすぐで押すときもあれば、変化球でかわすこともできる。そうなれば、ランナーがいても、ピンチの場面でも、抑える選択肢が増えると思うんです。ただ、共通するのはコントロール。アウトロー、インローに投げ込めるようになることは大前提です」

 4月5日現在、リーグ3位の防御率0.60。順調なスタートを切ったが、開幕から先発ローテーションに入って投げ続けるのは初めての経験だ。しかし、対応策もきっちりと頭に思い描いている。

 「昨年はファームの先発ローテで回ったんですが、一軍となるとナイターもあるし、デーゲームもある。そのリズムも大事になると思っています。1週間で、いかに疲れを取るか。オープン戦では自分で考えながら調整してきて、翌日は軽めのキャッチボールをすることもあったり、ノースローにしてみたり。いろいろやってみた中で、形は見えてこなかったんです。その中で分かったのは、大事なのは状態次第だということ。翌日に疲れが残っているときもあれば、そうでないときもある。臨機応変にやっていきたいと思います」

 今季の目標は「一軍完走」。だが、それを軽くクリアし、投手部門のタイトル争いを繰り広げる予感が漂う。19歳左腕は底知れぬポテンシャルを秘めている。

【文責:週刊ベースボール】