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【コラム】武器は「甘いボールを一振りでとらえる」、新たな大砲伝説を築くDeNAの新人・牧秀悟

 武器は「甘いボールを一振りでとらえること」だ。だから、「甘くなったら、がっついてやろうと決めていました」と狙いを定めていた。4月8日、中日戦(バンテリンドーム)。DeNA打線は中日先発・松葉貴大のカーブに苦しめられ、5回まで2安打無失点と抑え込まれていた。だが、新人の牧秀悟は相手の得意球を打ち砕くことを心に秘めていた。

 0対1で迎えた6回二死一塁。打席に立った牧の集中力は最高潮に達していた。その初球だ。107キロのカーブが真ん中に入ってきたのを見逃さなかった。バット一閃、完ぺきにとらえた打球は一直線で左翼席へと吸い込まれていった。3号逆転2ラン。ダイヤモンドを一周して、ベンチに戻ると左手の人さし指を立てて球団スローガンの「横浜一心」を表すポーズ。ナインも同じポーズで出迎えてくれた。

 その裏、同点に追いつかれたDeNAだが9回に3点を勝ち越し、5対2で勝利。チームは開幕から8試合勝ち星なしと苦しんだが、中日に2勝1敗と勝ち越し。昨季、バンテリンドームで11連敗と苦戦していただけに、価値ある勝ち越しでもあった。

 今季、中大からドラフト2位で入団した牧。大学日本代表で四番を務めたスラッガーは開幕から全試合「三番」でスタメン出場を続ける。6日の中日戦(同)で球団通算8000号のメモリアルアーチ。続く7日の同カードでは5打数3安打と早くも今季4度目の猛打賞をマーク。8日現在で打率.431、13打点でリーグトップに立っていたが、12日現在でも打率.383、4本塁打、14打点を挙げ、打撃3部門の上位につけている。ボールをとらえる感覚に優れ、選球眼も抜群。得点圏打率.438、OPS(出塁率+長打率)1.123もリーグトップクラスの成績だ。

 牧が打撃で大切にしているのは「軸」だという。

 「ストレートと変化球の両方に対応できるようにするには、軸がぶれたら打撃になりません。変化球が来ても、自分のスイングを心掛けるようにしていますね。まだ、ストレートに差し込まれるときもありますが、その部分は意識しています」

 理想とする打者は巨人、広島の主軸だ。

 「プロ入り前から坂本勇人さん、鈴木誠也さんのように、真っすぐも変化球もしっかり対応できる右打者を理想としてきました。特に本塁打よりも、率を残せるという部分は見習いたいところです」

 育成を含めて10人の外国人選手の来日が遅れていたDeNAだが、打線の主軸であるソトとオースティンはすでに一軍練習に合流。試合出場も間近だが、もはや牧はスタメンから外せない存在だ。今後、相手バッテリーの攻め方が厳しくなることも予想される。だが、「今からそこまで考えようとしたら打撃を崩してしまうと思うので、そこは変えずにいつもどおりにいきます」と本人は泰然自若。好きな言葉は「やるしかねぇ」。芯の強さも魅力のスラッガーは、新たな“ハマの大砲伝説”を築いていく。

【文責:週刊ベースボール】