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【コラム】史上最年少100本塁打のヤクルト・村上宗隆、バットで、存在感でチームを優勝へ導く

 真ん中高めのカットボールをとらえた一撃は高々と舞い上がり、右翼席中段へと吸い込まれていった。9月19日の広島戦(神宮)、初回に青木宣親の2ランで先制したヤクルト。一死後、四番・村上宗隆が放った追撃のソロは球史に残るメモリアル弾だった。プロ4年間で積み上げた100本目のアーチ。21歳7カ月での達成は1989年に21歳9カ月で到達した清原和博(西武)を抜き、最年少記録となった。「すごくうれしいことです。でも、まだまだ通過点だと思いますし、これからもっともっと上を目指して頑張りたいと思います」。喜びをかみ締めながら、ツバメの主砲は前を向いた。

 現在、岡本和真(巨人)に次ぐ35本塁打、92打点をマーク。2冠王獲得も視野に入るが、決してシーズンを通して絶好調だったわけではない。

 「そのときに合わせたバッティングフォームだったり、相手ピッチャーの研究だったり、試行錯誤しながらやって、何とか数字につなげている感じなので。納得はしていないです。ちゃんと調子を出せていたら、もっと……。打率3割くらい残せていると思うんですけど。やっぱり難しいですね」

 2割8分と3割に満たない打率に対する不満を隠さない。果てなき向上心は加速度的な成長を促す。さらにチームをけん引する主砲としての責任感も申し分ない。たとえ、自身が打てなくても、どのように振る舞うべきかは心得ている。

 「ヒットは出なくても、チームに貢献する方法はあります。僕自身、勝ちたい気持ちは常に持っている。そういう面でも、自分の結果にかかわらずベンチでは先頭に立って声を出して、チームを引っ張っていけたらなと思っています」

 今夏には日本代表として東京オリンピックに出場し、金メダル獲得に貢献した。国際舞台を経験して勝つために必要なことをあらためて感じたという。

 「代表チームの雰囲気って、ヤクルトと似た感じがあるんです。メリハリがあるというか。代表では『やっぱりこういうチームが勝てるチームになっていくんだな』と感じたので、ヤクルトもそうなっていくと思います。ヤクルトではベンチにいる嶋(基宏)さんをはじめ、チームを盛り上げてくれる先輩方がたくさんいるんです。そういうベンチの雰囲気が、僕たちレギュラー陣をすごくやりやすくしてくれています。なので、嶋さんたちには本当に感謝しています」

 ヤクルトはいま阪神、巨人と激しい優勝争いを展開中だ。2015年以来、6年ぶりの優勝のチャンスは十分。村上もその一点だけを見据えている。

 「チームの状態も雰囲気も、本当に良いんです。なので、何とか優勝に向けて、最後まで勝ち切っていきたいです。つかめるとしたら、一瞬のチャンスだけだと思うので。本当に集中して、その瞬間を逃さないようにやっていきます」

 21歳とは思えぬオーラも身にまとう背番号55。そのバットで、その存在感で、チームを頂点に導いていく。

【文責:週刊ベースボール】