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【セCSファーストS回顧】巨人がエースの菅野智之の力投、阪神のミスを見逃さず2連勝で王者・ヤクルトへの挑戦権をゲット

 セ・リーグの「2021 JERA クライマックスシリーズ セ」ファーストステージが11月6日から甲子園で開催され、巨人が2勝0敗で阪神を下し、ファイナルステージ進出を決めた。

 エースの力投がシリーズ全体の流れを決めた。阪神の第1戦先発・髙橋遥人は巨人打線にとって今季2試合で16イニングを0点に抑えられている難敵。この日も3イニング連続三者凡退に封じ込まれ、苦戦が予想された。しかし、それ以上のパフォーマンスを見せたのが巨人先発の菅野智之だった。序盤は「普段はあまりやらない攻め」だという最速152キロのストレート、速いカーブ、フォークを主体に攻め、中盤以降にスライダー、カットボールを増やして阪神打線に的を絞らせずに4回まで完全投球を見せる。

 6回には二死二、三塁のピンチで近本光司を打席に迎えたが、「マウンドに集まったとき、(捕手の小林)誠司が『逃げたらダメだよ。攻めるよ』と言ってくれた」。サインどおりに内角攻めを徹底し、最後はヒザ元に食い込む135キロのスライダーで遊飛に打ち取り、ピンチを脱出した。結局7回2安打無失点。シーズンでは6勝に終わったが、大事な一戦でエースが抜群の投球でチームを鼓舞した。

 打線は5回、先頭の丸佳浩が二塁内野安打で出塁すると、続くウィーラーが来日7年目で初の犠打に成功。中島宏之の右前打で一死一、三塁とすると吉川尚輝の中前に運ぶ適時打で巨人が1点を先制。さらに6回には二死一、二塁からウィーラーの2点適時二塁打が飛び出すなど難敵・髙橋を攻略した。8回には再びウィーラーの適時打で1点を追加。巨人が4対0で勝利した。

 第2戦は阪神の“ミス”が勝敗の行方を大きく左右した。巨人先発の髙橋優貴は初回、2安打と暴投で一死一、三塁のピンチを招くなど不安定な立ち上がり。この回は後続を連続三振に仕留めゼロで切り抜けたが、2回には一死から梅野隆太郎、佐藤輝明に連続二塁打を浴び、1点の先制を許す。さらに二死二塁から近本に右前打を浴びて一、三塁とされると、巨人ベンチは髙橋をあきらめ、高木京介へスイッチ。しかし、高木は中野拓夢に左前打を浴びて0対2とされてしまう。

 阪神に傾いた流れ。だが、阪神は自らの手でそれを手放し、逆に巨人が流れをつかんだ。3回、先頭の吉川が放った遊ゴロを中野がファンブル。エラーで一塁に生きると大城卓三、代打・八百板卓丸の連打で無死満塁。ここで青柳晃洋が投じた初球、外角低めのツーシームを松原聖弥が巧みにとらえ三遊間を破って1対2。若林晃弘は投ゴロ、坂本勇人は空振り三振で二死となるも、なおも満塁で丸が1ストライクから外角高めに浮いたスライダーを見逃さずに右翼へ運び、3対2と逆転に成功した。

 左ワキ腹痛で登録を外れている岡本和真に代わって四番に座っている丸。「そこまで『俺は四番だ!』という思いはないですけど、やっぱり大事なポジション。走者がいる場面で回ってくる確率も高いので、そのときの状況に応じて自分にできることをしっかりできればいいですね」と冷静に役割に徹した。

 8回にも巨人は先頭の坂本が三塁手・大山悠輔のエラーで出塁。相手の動揺につけ込むように丸がセーフティーバントを決めて一、二塁とすると亀井善行の犠打で二、三塁に。続くウィーラーの犠飛で決定的な1点を加えた。投手陣もCS最多タイの8人継投で髙橋降板後、踏ん張って巨人が2連勝でCSファーストステージを突破した。

 阪神・矢野燿大監督は「選手たちは短期決戦の中で、全力で取り組んでくれた。まだまだ(レベルが)上に行かないと、ペナントレースもCSも勝ち切れない」と反省を口に。巨人・原辰徳監督は「挑戦権を得たという部分に関しては、しっかり戦っていきたい」とヤクルトとのCSファイナルステージを見据えた。

【文責:週刊ベースボール】