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【コラム】“セ界”の火は消さない!3位転落&借金生活を阻止した巨人のキャプテン・坂本勇人の2アーチ

 まだ、あきらめるわけにはいかない。7月2日、ヤクルトが史上最速で優勝へのマジック「53」を点灯させるなど、ツバメ軍団が一人勝ち状態のセ・リーグ。巨人は最大11あった貯金をすべて吐き出し、2日時点で今季初の勝率5割に。3日の広島戦(マツダスタジアム)で敗れれば、広島と入れ替わり3位転落、借金生活に突入の危機に陥っていた。

 負けられない一戦――巨人は4回裏に3点の先制を許してしまう。だが、直後の5回表、大城卓三のソロで1点を返すと、迎えた6回表だ。先頭で打席に入った坂本勇人が2番手・ケムナ誠から75日ぶりの一発となる4号ソロを左翼席へ。さらに巨人打線は無死一、三塁と攻め立てるとダブルプレーの間に三走がかえり、同点に追いつく。坂本の勢いは止まらない。7回表二死一塁では矢崎拓也の高めスライダーを左翼席へ運んだ。2打席連続の5号2ランで勝ち越し。その裏、同点に追いつかれたが8回表に吉川尚輝の適時二塁打で6対5とすると、9回表には丸佳浩が17号ソロで追加点。7対5で接戦を制した巨人が2位に踏みとどまった。

 だが、勝利の立役者となった坂本には笑みがなかった。「ホームランがなかなか出なかったので……。まあ、ホームランだけが野球じゃないですけど、もうちょい打たないとダメですね」と反省の弁が口をついた。今季は左内腹斜筋筋損傷で開幕一軍メンバーから外れたが、3月27の中日戦(東京ドーム)で復帰すると4打数4安打の大活躍。その後も岡本和真が欠場した際は四番を務めて3試合連続マルチ安打をマークするなど勝負強さを発揮し、チームも首位を快走していた。ところが、4月30日の阪神戦(東京ドーム)で守備の際に負傷し、5月1日に右ヒザ内側側副靱帯損傷で登録抹消。6月9日の西武戦(ベルーナドーム)で40日ぶりに一軍復帰していたが、途中離脱してしまった悔いはある。

 昨季終盤、原辰徳監督から今季の主将続投の意思を問われ、「もう1年やります」とキャプテン8年目を志願した。キャプテンとして、もっとやれることがあったのではないか。歴史的な大失速でリーグ3連覇を逃した昨季の悔しさをもう一度、思い出しながら臨んでいるシーズンで、このままヤクルトに好きなようにやられるわけにはいかない。

 「若い選手が本当に多くなりました。それでもグラウンドに出れば年齢は関係ない。選手全員、一人ひとりが自立しながら、勝ちに対して同じ方向を向く。そうした勝ちに対する執念が一人ひとりに出てくれば、いいチームになっていくと思います。1勝に対する重み、ワンプレーに対する重み。そういったものは、若い選手たちよりも僕たちのほうが失敗を重ねてきた中で、より重みや怖さを経験しているので、しっかりと伝えながら、厳しく言うときは言っていきます。その結果として、同じ方向を向いてやっていきたいですね」と開幕前にみなぎる決意を明かしていた坂本。広島戦での勝利後には「一つ勝ったからと言って手放しで喜ぶわけにはいかない」と表情を引き締めている。

 5日からは本拠地・東京ドームでヤクルトとの3連戦に挑む。“セ界”の火を消さないためにも、背番号6はチームの先頭に立って戦い抜いていく覚悟だ。

【文責:週刊ベースボール】