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【セ・リーグ後半戦展望】ヤクルトが首位独走で追走する球団は?熾烈なCS争いの行方も注目

 前半戦はヤクルトが首位を独走した。2位の阪神、広島に11ゲーム差をつけ、リーグ連覇に向けて圧倒的に有利な位置につけている。残りの5球団は勝率5割以下と苦しい戦いになったが、セ・リーグの灯を消すわけにはいかない。後半戦のスタートダッシュで混戦の2位争いから抜けだすことがポイントになる。クライマックスシリーズ(CS)圏内を巡る戦いも注目だ。最下位に低迷している中日も十分にチャンスがある。

 ヤクルトは4月に正捕手・中村悠平が下半身の張りで不在、奥川恭伸、サンタナも開幕早々に故障で戦線離脱したが、15勝12敗で乗り切る。5月中旬以降は1954年の南海以来68年ぶりとなる14カード連続勝ち越しを決め、交流戦もパ・リーグの全球団に勝ち越す「完全優勝」。スキのない戦いで貯金を積み重ねた。打線を牽引したのは村上宗隆だ。33本塁打、89打点とタイトル争いでも独走。リーグ5位の打率.312と首位打者も狙える位置につけている。山田哲人、オスナが調子を上げればさらに得点力が上がる。田口麗斗、清水昇、今野龍太ら抜群の安定感を誇る救援陣の貢献度も大きい。守護神・マクガフにつなぐ必勝パターンが大崩れすることは考えにくい。リーグ連覇に向けてこのまま突っ走るか。

 2年連続2位からV奪回を狙う阪神は、開幕のヤクルト戦(京セラD大阪)で最大7点のリードをひっくり返されて逆転負けした試合が尾を引いた。開幕から9連敗を喫するなど一時は借金が16まで膨れ上がったが、その後はリーグトップの安定感を誇る投手陣の奮闘で巻き返す。エース・青柳晃洋は11勝1敗、防御率1.37と投手のタイトルを総ナメにする活躍。セットアッパーで湯浅京己が27ホールドと一本立ちしたのも大きい。前半戦で借金を完済し、逆転優勝に向けてカギを握るのが打線だ。四番・佐藤輝明、五番・大山悠輔の後ろを打つポイントゲッターが活躍しなければ得点力が上がらない。マルテ、ロハス・ジュニアが打撃不振で機能しない中、シーズン途中に補強したロドリゲスが救世主になれるか。

 広島は3年ぶりに日本球界に復帰した秋山翔吾の加入が大きなプラスアルファになっている。前半戦最後のカードとなったヤクルト戦では22、23日に2試合連続アーチを放つなど9打数7安打6打点の大活躍。9連敗中だった天敵相手に意地を見せた。鈴木誠也がポスティングシステムでカブスに移籍したが、投打で個々の能力は高い。春先は好スタートを切り貯金を最多の7に伸ばしたが、交流戦で5勝13敗の12位と大失速。浮き沈みの激しい戦いが課題だったが、精神的支柱にもなる秋山を補強したことでチームに太い芯が入ったように感じる。ヤクルトを追いかけるためには大型連勝するしかない。大瀬良大地、九里亜蓮、森下暢仁、床田寛樹の「4本柱」の投げる試合をきっちりモノにしたい。

 昨季最下位に沈んだDeNAは7月に反転攻勢へ。投打ががっちりかみ合って借金を完済して7月18日には2位に浮上した。前半戦最後の阪神戦で同一カード3連敗を喫したが、選手たちは手応えをつかんだだろう。打線はリーグトップの打率.331をマークしている主将・佐野恵太、2年目で不動の四番になった牧秀悟、安打製造機の宮﨑敏郎、本塁打王を2度獲得経験があるソトと強打者たちが並ぶ。後半戦は右ヒジを手術したオースティンが戻ってくる。故障が多いのがネックだが、打撃の能力は球界屈指だ。得点力が一気に上がる可能性がある。投手陣はセットアッパーの伊勢大夢、エスコバー、田中健二朗が安定した投球を続け、守護神・山﨑康晃が復活した。先発陣が踏ん張れば十分に戦える。

 優勝候補だった巨人は前半戦を終え、5位と苦しい戦いになった。春先は山﨑伊織、堀田賢慎、赤星優志ら若手が躍動して4月終了時点で貯金9の首位と快調な滑り出しだったが、主将・坂本勇人が2度の戦線離脱、救援陣が痛打を浴びる試合が続き失速していく。7月は5勝12敗1分けと大きく負け越し。投手陣の立て直しが浮上の最重要課題だろう。新外国人・ウォーカーが打率.276、19本塁打と期待を上回る活躍を見せ、ドラフト1位右腕・大勢が守護神でリーグトップタイの25セーブと大活躍したのは明るい材料だ。7月中旬には計76人の新型コロナウイルスに感染していたことが判明。チーム編成が厳しい中で、この試練を乗り越えられるか。

 立浪和義監督が新たに就任した中日は試練の前半戦となった。和製大砲として期待された石川昂弥が5月下旬に「左ヒザ前十字靱帯不全損傷」で長期離脱。遊撃のレギュラーで期待された京田陽太はファームに2度降格し、高橋周平も打率.246、2本塁打と物足りない。256得点はリーグ最下位と課題だった貧打を解消できていない。大野雄大、柳裕也の「ダブルエース」が共に負け越しているのも苦しい戦いぶりを象徴している。借金12から勝率5割を目指すのが現実的な目標になるだろう。注目されるのは野手から今季途中に投手転向した根尾昂だ。150キロを超える直球、キレ味鋭いスライダーを武器に安定した投球を見せている。後半戦で「勝利の方程式」に組み込まれる可能性が十分にある。

【文責:週刊ベースボール】