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【コラム】首位攻防第1戦でプロ初セーブの西武・水上由伸、指揮官も認める強いメンタルが最大の武器

 堂々と、力強く右腕を振り続けた。7月29日のソフトバンク戦(PayPayドーム)、5対2と西武が3点リードした9回裏、マウンドに上がったのは水上由伸だった。先頭のグラシアルに対してカウント3-0となったが内角シュートでストライクを奪い、5球目の真ん中高め直球で中飛。今宮健太、柳町達は連続空振り三振で首位攻防第1ラウンドを締め、プロ初セーブをマークした。「先頭を3ボールにしたのでダメだと思いましたが、それ以外は楽しかったです。(初セーブは)素直にうれしいです。結果が出たので今後につながると思う」。手ごたえを得た水上は満足気な表情を浮かべた。

 7月13日から守護神の増田達至が新型コロナウイルス感染で戦列を離れているが、辻発彦監督は平良海馬と水上を流動的に抑えに起用していく考えを示している。8月1日現在、2位・ソフトバンクに0.5ゲーム差ながら首位に立つ西武にとって、守護神の選択肢が増えたことは大きい。

 育成ドラフト5位で入団した昨季、5月には支配下に昇格し、6月11日に一軍デビュー。以後、17試合連続無失点とパ・リーグ新人記録を樹立した水上。今季は開幕から主に勝ち試合の7回のマウンドに上がってきたが、最大の武器はメンタルの強さだろう。辻監督も「ピンチになってもまったく動じない。逆に楽しんでいる雰囲気を出していますからね。体は小さいですけど投げっぷりがすごく良く、度胸があるので大事なところを任せられる。非常に成長しましたよ」と高く評価する。

 とにかく、前向きな性格。支配下昇格に関して、「二軍で特に何かをアピールするような考えはあったのでしょうか」と問われた際にも、「いえ、意識することはなかったですね。とりあえずいいピッチングをしていれば大丈夫だろう、と。でも、なんか謎の自信はありました(笑)。今年中には上がれるだろうという。今考えてみたら、なんでそんなに自信を持っていたか分からないですけど(笑)」と答えていた。

 シュート、スライダーを投げ込み、両サイドを突くピッチングも大きな武器だ。特に右打者の懐をえぐるシュートは印象的だが、「ずっと内角に投げ込むピッチングをやってきていますから。感覚は持っています。シュートを投げても打者に当てるという恐怖感はまったくありません」と自信を持っている。ただ、「やっぱり、ストレートがあっての変化球です」とも言う。昨年のシーズン終盤には「僕のストレートはナチュラルにシュートします。もっときれいなストレートになれば、シュートもどんどん生きてくるかなと思うので。トラックマンなどもあるので、そういうものを使って研究していこうと考えています」と語っていたが、ストレートの被打率は昨季の.256から今季は.196と改善。着実にレベルアップを果たしている。

 ここまで41試合に登板して、リーグ3位の22ホールドをマーク。40回1/3で4失点、3自責点で防御率0.67と抜群の安定感を見せ、西武躍進の原動力になっている。オールスターにも初出場を果たした。首位・西武から5位・ロッテまで3.5ゲーム差と大混戦のパ・リーグだが、西武がV奪回を果たすためには水上がこれまで同様のピッチングを続けるのは絶対条件だ。

【文責:週刊ベースボール】