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【コラム】抜群の奪三振能力で相手をねじ伏せる剛腕、最下位に沈む中日で希望の光となる髙橋宏斗

 偉大な先輩投手を上回るペースで奪三振を重ねている。中日の高卒2年目右腕・髙橋宏斗だ。8月17日の広島戦(マツダスタジアム)。先発した髙橋宏は立ち上がりから4者連続三振を奪うなど10奪三振をマーク。特に球界屈指の安打製造機である秋山翔吾から3打席連続三振を奪う剛腕ぶり。4回二死で秋山から奪った三振ではシーズン100奪三振に到達したが、高卒で14試合目での“3ケタ”到達は楽天・田中将大の16試合目、元西武・松坂大輔の18試合目、エンゼルス・大谷翔平(当時日本ハム)の22試合目を上回るハイペースだった。

 この試合、4回まで一人の走者も出さず、7回2安打無失点の快投。しかし、打線の援護がなく勝利を得ることはできなかった。とはいえ規定投球回数に到達していないが、104奪三振はリーグ4位タイ(8月22日現在、以下同)。奪三振率は10.97と「ドクターK」として覚醒している。安定感も抜群だ。平均球速が150キロを超えるストレートにキレのあるスプリットを制球よく投げ込む。7月18日のDeNA戦(バンテリンドーム)から続いている連続無失点も24回2/3に。14試合の登板で防御率2.32ながら4勝と勝利に恵まれないが、十分に合格点を与えられる投球を披露している。

 ルーキーイヤーの昨季は二軍で14試合に登板、先発も5試合のみで、残り9試合はリリーフだった。0勝5敗の成績で防御率は7.01。1勝も挙げることができず、結果を出すまでは、まだしばらく時間がかかりそうだと思われたが、今季ブレークした要因には背番号19の覚悟があった。

 「2年目の目標として最低限でも開幕先発ローテーションに入る。それは必ずと思っていました。昨年は一軍で1試合も投げていない投手の目標としては、かなりレベルの高い目標だとは思いました。そのためには相当なことをしなければいけないわけですが、そういったところから自分の意識を変えていこう、高めていこう、と。いろいろと自分に足りないものを吸収するようにしました。スポーツ整形外科でトレーニングをしたり、福谷(浩司)さんと自主トレを一緒にさせていただいたり、そういったことが大きかったです」

 誓いどおりに3月30日のDeNA戦(バンテリンドーム)でプロデビューを果たすと、続く4月7日のヤクルト戦(神宮)でプロ初勝利。その後は登板間隔を空けながら先発で投げ続けた。7月7日のDeNA戦(横浜)では初回に自己最速を更新する158キロをマーク。前監督の与田剛が1990年に記録した球団の日本人最速記録を32年ぶりに更新した。

 「真っすぐに力が出てきたというのは感じています。自分から真っすぐをとったら何も残らない投手ですから、下(二軍)にいるときも真っすぐだけは磨かなければと思っていました。真っすぐがあれば変化球も生きてくるので。でも、真っすぐの精度は課題です。そこを磨いていくことと、自分の中で第4の球種としてカーブがありますが、これでカウントを取れるようになりたいです」

 7月29日の広島戦(マツダスタジアム)では8回一死までノーヒット投球を披露。最下位に沈むチームにとって髙橋宏は希望の光でもある。強竜軍団を再び黄金期へと導くために、若き剛腕は成長曲線を描いていく。

【文責:週刊ベースボール】