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【パCSファーストS回顧】ポストシーズン18連勝と無類の強さ! ソフトバンクが柳田悠岐の2発で西武を下してオリックスとのファイナルステージへ

 パ・リーグの「2022 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージが10月8日からPayPayドームで開催され、ソフトバンクが2勝0敗で西武を下し、ファイナルステージ進出を決めた。

 主砲の一撃がソフトバンクに試合の流れを呼び込んだ。第1戦、0対0で迎えた3回裏、一死から周東佑京が二塁打を放つと続く甲斐拓也がストレートの四球。一、二塁のチャンスに三森大貴の二塁打でソフトバンクが1点を先制する。二死後、打席に入ったのは柳田悠岐だ。カウント0-2からの3球目、髙橋光成が投じた内角低めスライダーを巧みにとらえると打球は高々と舞い上がり、右中間テラス席へ。「チャンスだったので何とかしたいと思って打席に入った」。キャプテンの追加点となる3ランでソフトバンクは序盤で4対0とリードした。

 ソフトバンク先発の千賀滉大は4回まで1四球のみと上々の滑り出し。しかし5回表、西武打線の反撃が始まる。一死から栗山巧が中堅フェンス直撃の二塁打で出塁すると、外崎修汰は三塁手・周東のグラブをはじく左前打で一、三塁。ここで呉念庭は一ゴロを打つが、一塁手・中村晃が二塁へ悪送球。西武が1点を返し、なお一、三塁とチャンスは続くと愛斗が中犠飛を放ち2点目を挙げた。さらに6回表、二死から森友哉が右中間席中段にたたき込むソロアーチ。西武は1点差に詰め寄った。

 その裏、ソフトバンクは二死満塁から周東の右前適時打が飛び出して5対3。千賀は7回表をゼロに抑えたが8回表、二死一、三塁のピンチを迎える。一発を食らえば逆転される踏ん張りどころで打席の栗山にカウント2-2から150キロ台後半の直球、鋭いフォークを粘られる。息詰まる対決。最後は8球目、真ん中低めのワンバウンドするフォークに栗山のバットは空を切った。ガッツポーズを見せた千賀。「(8回は)時間をかけてでもゼロで帰ろうと思っていたので、良かったです」。8回11奪三振の力投を見せた。9回は守護神・モイネロが二死一、二塁と攻め立てられながら、最後は代打・オグレディを空振り三振に仕留め、ソフトバンクが5対3で勝利した。

 第2戦も柳田のひと振りがソフトバンクを勢いづけた。0対0の3回裏、西武先発・今井達也の制球が乱れ、3四死球で二死満塁に。このチャンスにカウント0-1からの2球目、内角低めのスライダーに泳ぎながらも柳田が右翼テラス席へ運ぶ。バースデー弾となる満塁本塁打に「いいバッティングができました」と笑みを浮かべた。

 ソフトバンクは4回裏には甲斐の右前適時打、7回裏には三森の中前適時打、牧原大成の中越適時三塁打、8回裏には甲斐が再び中前適時打を放ち、大量8得点をマーク。先発の東浜巨は両コーナーを丁寧に突くピッチングで西武打線を5回1失点と抑え込み、6回表からの大関友久、松本裕樹、藤井皓哉のリレーも得点を許さない。9回表にマウンドに上がったレイは先頭の山川穂高にソロを浴びたが、ソフトバンクは8対2の大勝。2連勝でオリックスとのファイナルステージへコマを進めた。

 ソフトバンクの藤本博史監督は「10月2日の悔しい思いをCSにぶつけようと、選手全員が一丸となってやってくれている。その成果がしっかりと出ていると思います。オリックスは投手陣がすごくいいので、ホークスのいい打線を見せられるように全力で一丸となって頑張っていきたい。必ずPayPayドームに戻ってきますので、皆さん、これからも温かい応援をよろしくお願いします」とファンへ決意を述べた。

 2019年のCSファーストステージ第2戦からポストシーズン18連勝と短期決戦で無類の強さを見せているソフトバンク。シーズン最終戦で逆転優勝を許したオリックスにCSファイナルステージでリベンジを果たす。

【文責:週刊ベースボール】