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【コラム】各球団に即戦力がズラリ/セ・リーグ新人事情

 昨年、藤川球児監督就任1年目でリーグ優勝を飾った阪神は、球団史上初の連覇に向けてスケールの大きい選手たちの活躍が注目される。ドラフト1位で3球団が競合したアマチュア球界No.1スラッガー・立石正広は1月に発症した右足の肉離れで出遅れたが、その後はコンディションを上げている。打撃練習では規格外の飛距離で話題に。開幕一軍は不透明だが、シーズンは長い。試合に出場し続ければ新人王が狙える存在だ。ドラフト2位の谷端将伍は東都リーグで2季連続首位打者に輝いた巧打者。立石と同様に本職は内野だが左翼に挑戦している。ドラフト3位の岡城快生は走攻守三拍子そろった大型外野手。素材型と評されていたが、オープン戦で結果を残している。ドラフト5位の能登嵩都はオイシックスに在籍していた昨年、イースタン・リーグで投手4冠に輝いた実力派右腕。石井大智が故障で長期離脱したなか、救援でチャンスをつかめるか。

 DeNAはミート能力と長打力を併せ持つドラフト1位の小田康一郎がオープン戦で対応能力の高さを見せている。一塁、三塁は佐野恵太、ビシエド、筒香嘉智、宮﨑敏郎と実績十分の強打者たちがそろう。定位置獲得のハードルは高いが打撃でアピールを続けたい。春季キャンプ中に攻守で動きが目立ったのが、ドラフト5位の成瀬脩人だ。NTT西日本から即戦力内野手の触れ込みで入団し、強肩を生かした守備能力の高さと思い切りの良い打撃で首脳陣の評価を高めている。遊撃はレギュラーが固定されていないためチャンスは十分にある。27歳で入団したオールドルーキーのドラフト4位左腕・片山皓心は多彩な変化球と制球力が身上。DeNAは左腕のリリーバーが不足している。社会人で経験した5年間を糧に1年目から輝きを放ちたい。

 巨人はドラフト1位で入団した竹丸和幸が実戦で13イニング連続無失点に抑え、球団初の新人開幕投手に抜擢された。左腕から繰り出す140キロ台後半の直球は球速以上のキレがあり、変化球の質も高い。左腕の台頭が望まれる先発陣で救世主になれるか。ドラフト2位の田和廉は魔球と称されるシンカーで救援に割って入りたい。大勢、船迫大雅など1年目から活躍した先輩たちに続けるか。大化けの予感を漂わせるのが、ドラフト3位左腕の山城京平だ。3月12日のソフトバンクとのオープン戦(みずほPayPay)で5回3安打無失点の快投を見せた。課題の制球力が改善され、竹丸と共に先発の座を勝ち取る位置につけている。野手ではドラフト4位の皆川岳飛が広角に打ち分ける打撃技術で選球眼も良い。守備は強肩で総合力が高く、外野の定位置争いに割って入る力がある。

 中日は新人王候補となる2人の右腕の活躍が注目される。ドラフト1の中西聖輝は大学球界屈指の右腕で直球、変化球の質、制球力とすべての水準が高い。ゲームメーク能力に優れ、先発で1年目から2ケタ勝利を狙える素材だ。ドラフト2位の櫻井頼之介もオープン戦から快投を続け、開幕一軍入りをほぼ手中にしている。175センチと決して身長は高くないが150キロを超える直球と多彩な変化球で打者を打ち取る術に長けている。先発タイプだが、救援も適性があることからどのような起用法になるか。また、育成ドラフト1位の左腕・牧野憲伸がオープン戦5試合に登板して防御率2.08の快投で開幕前の支配下登録を確実に。昨年はオイシックスでイースタン・リーグに41試合登板して防御率2.90をマーク。26歳左腕が新人王争いのダークホースになるかもしれない。

 広島もオープン戦で新人の活躍が目立つ。ドラフト1位の平川蓮は長打力が光るスイッチヒッターで、変化球への対応力も高い。オープン戦で安打を積み重ね、開幕スタメンが見えてきた。身長163センチと小兵のドラフト3位・勝田成も攻守で猛アピール。俊敏な二塁守備に加え、11日のDeNAとのオープン戦(横浜)で右翼席にアーチを叩き込むなどパンチ力がある。投手ではドラフト2位の最速152キロ右腕・齊藤汰直の評価が高い。角度のある直球と落差の大きいフォークを武器に三振奪取能力が高く、首脳陣は救援起用の構想を描いている。高卒ルーキーで一軍の春季キャンプに抜擢されたドラフト6位の西川篤夢は抜群の野球センスを誇る大型内野手。キャンプを一軍で完走し、貴重な経験となった。シーズンではファームで実戦経験を積むと見られるが、1年目から一軍デビューする可能性が十分にある。

 ヤクルトは春季キャンプ中にドラフト1位の松下歩叶が左ハムストリングの筋損傷、ドラフト6位の石井巧が左ハムストリング肉離れで戦線離脱。池山隆寛新監督が内野の全ポジションの白紙を明言したなかで出遅れたことに悔しさはあるが、万全のコンディションを取り戻して定位置奪取を狙う。ドラフト4位の増居翔太は社会人の名門・トヨタ自動車から入団したゲームメーク能力が高い左腕。新人でただ一人、一軍キャンプを完走した。救援登板した3月11日の中日とのオープン戦(バンテリンドーム)で細川成也に決勝2ランを被弾したが、開幕一軍切符を勝ち取れるか。ドラフト7位の飯田琉斗は3度の指名漏れを味わった26歳の苦労人。最速155キロの直球を武器に救援で居場所をつかめるか。昨年新人王に輝いた荘司宏太という良きお手本がいる。1年目から勝負の年だ。

【文責:週刊ベースボール】