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【記録員コラム】ラッキーゾーンからホームランテラスへ

 2026年も公式戦が開幕しました。今シーズンもどのようなドラマ、記録が生まれるのか楽しみにしています。特にセントラル・リーグは、2027年シーズンからの指名打者制採用が決定しているので、長年に渡って親しまれてきた現制度での公式戦は今シーズンが最後となります。

 さて、プロ野球界における近年のトレンドとして、外野フェンスを前方に移設し、いわゆる「ホームランテラス」の設置があげられます。2013年から現・楽天モバイル 最強パーク宮城に「Eウィング」が登場したのを皮切りに、2015年には現・みずほPayPayドーム福岡に「ホームランテラス」、2019年にはZOZOマリンスタジアムに「ホームランラグーン」、そして2026年シーズンからは下記2球場で外野フェンスの移設が発表されています。

 外野フェンスが前方に移設されるわけですから当然、野球の醍醐味の一つであるホームランの増加が予想されます。

 実際に、私はバンテリンドーム ナゴヤで3月10日~15日に開催されたオープン戦5試合を公式記録員として球場で見ました。5試合で計11本のホームランが出ましたが、そのうち従来の外野フェンスを越えた打球は4本のみで、実に7本が新設されたホームランウイングへの打球でした。

 わずか5試合なので参考値にしかならないですが、単純に昨年までだったら平均で1試合に1本以下だったホームランが、ホームランウイングが新設されたことによって1試合2本以上になる計算です。
 ちなみに、2025年にバンテリンドーム ナゴヤで出たホームランは、公式戦70試合で計64本(そのうち中日ドラゴンズが打ったのは35本)で、1試合に1本以下でした。それを踏まえると、もしかしたら今まで以上に試合終了まで目の離せないスリリングな展開の試合が増えるかもしれません。

 もう一方の楽天モバイル 最強パーク宮城ではオープン戦の開催がなかったので、ホームラン数がどのくらい増えるのか、公式戦が開幕してからのお楽しみということになります。

 かつては阪神甲子園球場にも外野フェンス前方に柵を立てた「ラッキーゾーン」が存在したことは有名な話です。しかし打者の技術や体格の向上、野球の国際化といった様々な理由から、1991年に撤去されました。それがめぐりめぐって「ホームランテラス」として再び設置のトレンドとなるのですから、野球とは面白いものです。そしてこのトレンドは今後も続くのか、プロ野球界にどのような影響を及ぼすのか、注視していきたいと思います。

【NPB公式記録員 伊藤亮】