• セントラル・リーグ
  • 阪神タイガース
  • 横浜DeNAベイスターズ
  • 読売ジャイアンツ
  • 中日ドラゴンズ
  • 広島東洋カープ
  • 東京ヤクルトスワローズ
  • パシフィック・リーグ
  • 福岡ソフトバンクホークス
  • 北海道日本ハムファイターズ
  • オリックス・バファローズ
  • 東北楽天ゴールデンイーグルス
  • 埼玉西武ライオンズ
  • 千葉ロッテマリーンズ
  • 侍ジャパン

日本野球機構オフィシャルサイト

ニュース

NPBニュース

【コラム】阪神・髙橋遥人が今季2度目の完封勝利、球威の衰えない直球で自己最高のシーズンへ

 レジェンド左腕に肩を並べた。4月12日の中日戦(バンテリンドーム)に先発した阪神・髙橋遥人は9回5安打10奪三振無失点の快投。今季3試合の登板で2度目の完封勝利を達成したが、4月までに2完封の左腕は球団では1969年の江夏豊以来、57年ぶりの偉業だった。

「尻上がりに良くなっていきました。守備にも助けられたので、みんなのおかげです。終盤にかけて先頭バッターを切ることができたので、それが最後まで投げられた要因です。(2ケタ奪三振は)うれしいです。たくさん考えてリードしてもらったので、そのおかげかなと思います。(2度目の完封は)周りのおかげ。出来過ぎですけど緊張感のあるなか、いっぱい投げることができてうれしいです」

 8回を終えて111球を投じていたが、9回のマウンドへ。バッテリーを組んだ伏見寅威は「100球を超えてもストレートの威力は落ちなかったので、最後まで使いました」と振り返ったが、先頭のボスラーは147キロ、続く花田旭は148キロの直球で空振り三振に仕留めた。最後はキレのあるカットボールで村松開人を投ゴロに打ち取ってゲームセット。笑顔を浮かべた髙橋を伏見は肩を抱いて労った。

 今季は24イニングを投げて、わずか1失点。防御率0.38は堂々のリーグトップだ。直球、ツーシーム、スライダーが主体の投球だが、伸びのある直球はプロ入り前から定評があった。同学年であるDeNAの右腕・平良拳太郎は次のように証言する。

「沖縄・今帰仁中3年の春に、全国大会の準決勝で常葉橘中(静岡)の髙橋投手と対戦したことがあります。沖縄や九州の大会でも見たことのないようなストレートを投げていました。ボールの下を振っているのが分かるくらい、速くて伸びている。試合は0対2で敗れましたが、7イニング制で21アウト中半分以上は三振を取られたと思います。プロに入って、2019年のCSファーストステージ第3戦で互いに先発したときに対戦しましたが、あらためて速いなと。テレビで見ても突き刺さるような球で、やっぱりすごいなと思います」

 17年秋のドラフトで2位指名。プロ入り時から潜在能力の高さは認められていたが、たび重なるケガに泣かされて納得のいくシーズンを送ることができなかった。キャリアハイは20年の5勝。肘、肩、手首にメスを入れ、23年オフには育成選手として再契約。24年8月に1009日ぶりに一軍復帰登板を果たし、そこから4連勝で復活を印象付けたが、同年11月には23年に左手首に入れたプレートを除去する「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」を受けていたと発表された。再びリハビリの日々が続いたが、昨年7月に一軍復帰してソフトバンクとの日本シリーズにも登板。今年は例年とは異なり、開幕前から制限なく腕を振って投球にフォーカスでき、オープン戦でも好投を見せて開幕先発ローテーション入りを果たした。

 髙橋の完封勝利でチームは4連勝、15試合を終え貯金7の首位と開幕から好スタートを切った。「しっかり、ずっと投げられるように頑張ります」と今後に向けて決意を込める髙橋。背番号29がシーズンを通して先発で稼働できれば球団初の連覇も現実味を帯びてくる。

【文責:週刊ベースボール】