コナミ日本シリーズ2013第2戦は、東北楽天が球団史上初勝利を挙げ、巨人との対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。
東北楽天が絶対的エース・田中将大、巨人がルーキー・菅野智之という両先発の投げ合い。試合前半は互いに譲らない投手戦となり、両チームのスコアボードに5回まで「ゼロ」が並ぶ静かな展開だったが、6回の表裏の攻防が勝負を分けた。
6回表二死後、1単打と2四球で巨人が満塁に。しかし、そこからが田中の真骨頂であった。「自分で作ったピンチなので、自分で抑えないといけない。気持ちを込めて投げた」と、カウント2-2から内角高めの速球でロペスを空振り三振に打ち取り、渾身のガッツポーズが飛び出した。
ピンチのあとに、チャンスあり。その裏、一死二塁の好機に打席に入り、「気合いと根性で打ってやろうと思った」という東北楽天・銀次が、巨人・菅野から中前タイムリー。東北楽天にとって、第1戦から通算15イニング目の初得点は、このゲームにおいても待望の先制点であり、ダグアウトで戦況を見守っていた田中の表情にも笑顔がこぼれた。続く7回裏にも東北楽天は、藤田一也のタイムリー内野安打で巨人のリリーフ陣から、貴重な追加点を奪う。
巨人は8回表の寺内崇幸のソロ本塁打によって完封負けこそ逃れたものの、打線が田中を攻略しきれなかった。田中は結局、12奪三振の1失点完投勝利。81年第2戦の西本聖(巨人)、08年第4戦の岸孝之(埼玉西武)に次ぐ史上3人目の毎回奪三振を記録した。
東北楽天・星野仙一監督は「今日は田中に尽きる。初回から気合いが入っていたね」と、エースの好投にホッとした様子。一方の巨人・原辰徳監督は、サバサバとした表情で「東京に帰ったらネジを巻き直して、やり返します」と、本拠地での反撃宣言。移動日を1日挟み、コナミ日本シリーズ2013第3戦は、10月29日に巨人の本拠地・東京ドームで開催される予定だ。
2013年10月27日(日)
Kスタ宮城 ◇開始 18:33 (3時間16分) ◇入場者 25,219
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
読売 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 0 |
東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | x | 2 | 9 | 0 |
[巨] | ●菅野(0-1)、澤村、青木、マシソン - 阿部 |
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[楽] | ○田中(1-0) - 嶋 |
[巨] | 寺内 1号(8回1点 田中) |
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