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【コラム】縁を感じる新背番号18を背負って。オリックス・山本由伸にみなぎる決意

 オリックスの背番号18のピッチングに4000人の観衆の目が奪われた。7月12日、日本ハム戦(京セラドーム)。先発した山本由伸は初回から先頭の西川遥輝を155キロ直球で見逃し三振に斬って取るなどエンジン全開。力強い直球、そしてカットボール、スライダー、ツーシームといった変化球をコーナーに決め、日本ハム打線を抑え込んでいく。6回一死まで一人の走者も出さない完全投球。大記録の予感も漂っていたが、6回に宇佐見真吾に初安打を許したことをきっかけに1点を許す。だが、まったく動揺しない。7、8回もゼロで抑え、ベンチで西村徳文監督と意見交換し、9回も続投。一死から西川に右前打を浴びたが、王柏融を二ゴロ、近藤健介を空振り三振に打ち取って1点のリードを守りチームを3連勝に導いた。

 「やっぱり9回を投げるのはとてもしんどいです」と苦笑いを浮かべた山本。久しぶりの有観客でのマウンドに「少し緊張した」。だが、「1球1球温かい拍手をいただいて、いいパフォーマンスができました」とファンの声援が力になった。13奪三振は自身プロ最多。パ・リーグでは完投一番乗りだった。昨季は自慢のスピードボールを武器に、防御率1.95をマークしてタイトルを獲得。プレミア12にも選出され、日の丸を背負って戦った。侍ジャパンでは“8回の男”として世界を相手に躍動。大会中には自身最速を更新する158キロをマークし、日本を世界一に押し上げた。

 迎えた2020年、背中には新背番号「18」が輝いている。

 「伝統と背負ってこられた先輩たちの重みも感じます。プロ入り前の(2016年)12月に寮の見学に行ったときに『オリックスで最初に18を着けた方』と酒井さん(酒井勉、当時二軍育成コーチ)を紹介され、その酒井さんに二軍のときに、ご指導いただいて。(昨年まで18を着けていた)マモさん(岸田護)とも3年間一緒にプレーさせていただきましたから」

 2017年、ドラフト4位で都城高からオリックス入りした山本。入団時、担当だった山口和男スカウトも現役時代、オリックスで背番号18を着けていた右腕だった。

 「和男さんは自分をプロに入れていただいた方。いろんな人とつながり、縁を感じる番号でもあるんです」

 山口スカウトは入団前、背番号が「43」であると山本に伝えたとき、「由伸は日本を代表する投手になれる逸材だ。そうであれば当然、チームの中心選手にならなくてはいけない。その意味でも、将来的に『18』を着ける投手を目指そう」と話したというが、4年目で早くも1つの夢を実現した。

 「この番号をオリックスの絶対的なエースナンバーにしていきたいです」

 決意みなぎる山本のピッチングは、これからますます凄味を増しそうだ。

【文責:週刊ベースボール】