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【コラム】交流戦Vを引き寄せる快投を見せたオリックス・山本由伸、究極の理想は「毎週完全試合をすること」

 オリックスが交流戦で反撃を開始した。借金4でセ・リーグとの戦いに突入。開幕カードのDeNA戦こそ1勝2敗と負け越したが、以降の全カードは勝ち越し。すべて本拠地で戦った最終週は巨人に2勝1分で借金を完済すると、広島を3タテと前週から1分けを挟んで6連勝で貯金生活へ。そして、6月12日の勝利で、2010年以来となる11年ぶり2度目の交流戦優勝を成し遂げた。優勝の要因はさまざまある。交流戦MVPに関して問われた中嶋聡監督も「これは、もう全員です。誰一人欠けても、このような成績を挙げることはできなかった」と語ったが、若き右腕が好調をキープしたことがチームを勢いづけたのは間違いないだろう。

 今季5年目を迎えた山本由伸だ。交流戦では3試合に先発し、3勝をマーク。防御率は1.23とセの打者をほぼ完ぺきに封じ込んだ。特に冴え渡った投球を披露したのは6月11日の広島戦(京セラD大阪)だった。先発した山本は最速157キロのストレートと高速フォークを軸に広島打線に出塁を許さない。7回までパーフェクトピッチング。快挙の予感が球場に漂ったが、8回、先頭の鈴木誠也に中前打。続く坂倉将吾にも右前打を浴び、無死一、二塁とピンチを迎えた。だが、ここでギアを入れ直す。會澤翼、小園海斗をフォークで、菊池涼介をカーブで3者連続空振り三振に仕留めてゼロで切り抜け、8回2安打無失点、自己最多の15奪三振で6勝目を手にした。

 「制球力や変化球の精度が、いつもと全然違いました。久々にいい感覚で投げられたと思います。誠也さんはすごくいい選手なので悔しいけれど、仕方がないです。『打たれても絶対にゼロで帰る』と準備していたのが良かったです」

 一昨年に防御率1.95でタイトルを獲得し、昨年は奪三振王に。今年も防御率2.08でリーグトップを走り、東京五輪でも日本代表の主力としての働きが期待されている22歳。だが、自己評価は厳しい。「僕は『まだまだ、これからのピッチャー』です。だいぶ良いボールを投げられるようにはなってきましたが、『まだまだ』『これから』だと思う部分がたくさんあります。どの面にしても」。

 ピッチングをするにあたっては、足りないところに気が付くことが大事だと思うんです――とも力説するが、自らに不足しているのは「安定感」だと考えている。

 「毎週毎週、登板がある中で今は毎週、良い投球ができているわけではない。1シーズンがあって、1試合があって、その中の1イニングがあって、1人の打者と対戦する。その中に1球がある。そういう中で毎週、良いピッチングをしていきたい。でも、今の自分はできていないので、そこが悔しいんです」

 目指すのは当然、毎週勝つことで、究極の理想は毎週完全試合をすることだ。「今季はすでに5回負けているので、この負け数を増やさずに、勝利数で一番になりたい。もっともっと勝てる投手になっていきたいと思います」。

 尽きない向上心が、山本由伸という投手の原動力になっている。

【文責:週刊ベースボール】