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【コラム】自己最多の8勝目をマークした広島・床田寛樹、粘りの投球を可能にした得点圏での心境の変化

 自己最多の8勝目は粘りのピッチングでつかんだ。7月13日のDeNA戦(マツダスタジアム)、広島先発の床田寛樹は初回、佐野恵太に先制ソロを被弾したが、その後は追加点を許さない。3回、4回、6回、7回、8回と5度も得点圏に走者を置きながらゼロで切り抜けた。6回一死二塁、8回二死二塁では本塁打を浴びた佐野と対したが、それぞれツーシームで二ゴロ、スライダーで空振り三振に。8回1失点で勝利を手にした床田は「粘って投げられたことは自分の中でもすごく成長したと思う」と笑顔を浮かべたが、言葉どおりに得点圏での被打率は.154と驚異的な数字を残している。

 「今までは得点圏のときに力ずくで押さえつけようみたいな感じで投げていたんですが、今年は一歩、自分を引いて見られるようになりました。次のバッターで勝負してもいいんじゃないのかとか、ここはフォアボールでもOKの場面だとか、いろいろ冷静に周りを見渡せるようになったと思いますね。もちろん力を入れて抑えにはいくんですけど、無理に勝負はしません」

 広島の先発陣と言えば大瀬良大地、九里亜蓮、森下暢仁の右腕3本柱が引っ張っている。ここ数年、先発左腕はなかなか台頭してこなかったが、床田自身もずっと思うところがあったという。今季で6年目を迎え、27歳に。年齢も先発左腕では一番上となり、「何とかいいところを見せたい」と闘志を燃やしていたが、開幕から先発ローテーションを守り続け、順調に勝利を積み重ねてきた。その中で、ターニングポイントとなったのは8回無失点で5勝目を挙げた5月31日の日本ハム戦(マツダスタジアム)だったという。

 「真っすぐが最後の最後になってメチャクチャ良くなったんです。6、7、8回と回が進むにつれて上がっていって、8回の真っすぐが一番良かった。多分なんですが、6回に二死二塁のピンチがあって、そのときに真っすぐを思い切り投げたんです。そのボールが、しっかりと指にかかった、いい感覚だった。それで、次のイニングにもう1回、その感じで投げてみたら、またすごく良くて。だから、このボールをコンスタントに投げられるようになればあまり打たれないのではないか、と。毎回再現するのは難しいので、今はいいときはそれを求めて、悪いときは悪いなりに何とか粘ってやろうという感じで投げています」

 今年はその真っすぐがキーになっている。

 「やっぱり真っすぐがあってこその変化球かなと思います。今までは真っすぐを待っている相手に何で真っすぐを投げないといけないんだっていう感じだったんですけど、それがあまり良くなくて。1回打たれてもいいから投げようと思って真っすぐを多めにしたら、結果が出た。そのときにあらためて真っすぐって大事なんだと思いました」

 「夏場は苦手」と苦笑する床田だが、今季はこれまであまり受けてこなかったマッサージの回数も増やしている。「主力選手もみんな受けている。ベストな状態に持っていくために、自分の力だけではどうしようもないですから」。目標である「2ケタ勝利」「規定投球回」をクリアして、さらにその先へ突き進んでいく。

【文責:週刊ベースボール】