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【2022パ・リーグ回顧】オリックスが26年ぶりの日本一、新庄監督率いる日本ハムは最下位に低迷

 オリックスがリーグ連覇、26年ぶりの日本一を飾った。7月下旬まで借金生活だったが、夏場にスパートをかけて猛追。ペナントレース最終戦で楽天に勝利し、首位のソフトバンクが敗れたため同率となったが、直接対決で勝ち越しているオリックスが優勝となる劇的な幕切れだった。絶対的エース・山本由伸が15勝5敗、防御率1.68で史上初の2年連続「投手5冠」に。吉田正尚は3年連続首位打者を逃したが、打率.335、21本塁打、88打点をマーク。投打の2人の活躍なくして頂点に立てなかった。昨年に悔しい思いをした選手たちも中嶋聡監督の期待に応えた。中川圭太が打率.283、8本塁打と勝負強い打撃でポイントゲッターに。山岡泰輔も6勝8敗、防御率2.60と先発で役割を果たした。救援陣は2年目右腕の阿部翔太が44試合登板で1勝3セーブ22ホールド、防御率0.61と大活躍。育成出身の宇田川優希もシーズン途中に支配下登録され、山﨑颯一郎と共にリリーフで大きく貢献した。

 ソフトバンクはマジック1まで減らし、残り2試合で引き分けでもリーグ優勝が決まる状況だったが痛恨の連敗で2位に。藤本博史監督が就任した今季は、なかなか戦力が整わなかった。栗原陵矢が開幕直後に左ヒザ前十字靱帯断裂、左外側半月板損傷で今季絶望に。上林誠知も5月中旬に右アキレス腱断裂の大ケガで戦列を離れた。7月は又吉克樹、三森大貴、中村晃が相次いで故障で戦線離脱。8月下旬も柳田悠岐、牧原大成、周東佑京ら主力選手たちが新型コロナウイルス陽性判定を受け、大幅な入れ替えを余儀なくされた。明るい材料は若手の台頭だ。育成枠で入団した藤井皓哉はシーズン前に支配下昇格し、5勝1敗22ホールド3セーブ、防御率1.12と勝利の方程式に不可欠な存在に。大関友久も7勝をマーク。野手陣は三森、柳町達、野村勇がレギュラーを狙えるパフォーマンスを見せた。

 西武は前年の最下位から優勝争いを繰り広げたが、9月以降は7連敗を喫して失速して3位に。かつては破壊力抜群の「山賊打線」がチームカラーだったが、今季は外崎修汰、中村剛也ら主力が打撃不振に。外野のレギュラーも固まらず首脳陣は頭を悩ませた。四番の山川穂高が41本塁打、90打点で2冠に輝いたが、機能しているポイントゲッターが1人では苦しい。投手陣はリーグトップの防御率2.75をマーク。強力な救援陣が生命線だった。水上由伸が新人王と最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得し、平良海馬、本田圭佑、森脇亮介らリリーフから守護神・増田達至につないで逃げ切るスタイルを確立。得点力を上げれば、王座奪回が見えてくるだろう。

 楽天は春先に球団新記録の11連勝を飾るなど絶好調で貯金18まで増やしたが、6月に失速すると歯止めがきかない。69勝71敗3分で優勝どころか4位に終わりCS出場も逃した。貯金18あったチームが、借金生活でペナントレースを終えるのはNPB史上初と屈辱を味わった。打線はリーグ2位の533得点を叩き出したが、拙攻が目立った印象がぬぐえない。日本ハムから加入した西川遥輝はシーズン序盤に好調だったが、5月以降は打撃不振で長いトンネルに。打率.218と悔しい結果に終わった。投手陣も復帰2年目の田中将大が勝負どころで踏ん張れない試合が目立ち、9勝12敗と負け越し。新人の昨年9勝をマークした早川隆久も5勝止まりと成績を落とした。

 2020、21年と2年連続2位のロッテは5位に低迷した。粘り強い戦いが身上だが、1点差ゲームで18勝30敗と大きく負け越し。昨季リリーフで大活躍を見せた佐々木千隼が23試合登板で防御率6.39と一軍定着できず、守護神の益田直也も救援失敗が目立ち、シーズン終盤は中継ぎに配置転換されたのが誤算だった。高卒1年目で開幕スタメンマスクをかぶり、4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で佐々木朗希と完全試合を達成した松川虎生、プロ3年目で盗塁王を獲得した髙部瑛斗、自己最多の16本塁打をマークした山口航輝は合格点を与えられるが、中心選手として期待される安田尚憲、藤原恭大の働きぶりは物足りない。来季は殻を破ってブレークできるか。

 現役引退した2006年以来16年ぶりに日本球界に復帰した新庄剛志監督が就任した日本ハムは、9年ぶりの最下位と厳しい現実を突きつけられた。投打共に他球団に見劣りする戦力で、新庄監督は横一線の競争を強調。支配下の日本人選手全員を一軍で起用した。優勝争いには加われなかったが、戦力アップの手応えは感じたのではないだろうか。プロ11年目の松本剛が打率.347で自身初の首位打者を獲得。清宮幸太郎がチームトップの18本塁打をマークし、万波中正、今川優馬も2ケタ本塁打をクリアした。和製大砲たちは確実性に課題を残すが、試合に出続けなければ若手は成長しない。本拠地をエスコンフィールド北海道に移転する来季は、パ・リーグの台風の目になれるか。

【文責:週刊ベースボール】