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【コラム】各球団に即戦力がズラリ/パ・リーグ新人事情

 リーグ連覇を飾ったソフトバンクは昨秋のドラフト会議で米国・スタンフォード大の佐々木麟太郎を1位指名。DeNAとの競合になり抽選で交渉権を得て大きな反響を呼んだ。球界を代表する長距離砲になる逸材だが、今年7月のMLBドラフトの動向次第で入団が決まる。ドラフト2位の稲川竜汰は力感のないフォームから伸びる直球が魅力の本格派右腕。セットアッパーの藤井皓哉が2月に右肘トミー・ジョン手術を受け今季復活は絶望のため、救援で一軍定着を目指す。ドラフト5位の髙橋隆慶は社会人屈指の長距離砲。選球眼の良さにも定評があり、将来の中軸候補だ。内野の守備で送球が課題だが、肩は強いためプロでコーチの指導を受けることで改善する兆しは十分にある。ソフトバンクは牧原大成、周東佑京、大関友久など育成入団から大ブレークした選手が目立つ。今年も育成入団の8人の中から頭角を現す素材が楽しみだ。

 若手の育成能力に長けた日本ハムはスケールの大きいルーキーがズラリ。ドラフト1位の大川慈英は手元で浮き上る150キロ超の直球が武器の右腕で、明大で抑えを務めた。制球力を磨き、プロの世界で絶対的な守護神を目指す。ドラフト2位のエドポロ ケインは強肩強打の外野手。春季キャンプは二軍スタートだったが、今年初の対外試合となった2月8日の阪神戦(名護)でマルチ安打、1打点と活躍。新庄剛志監督が身体能力の高さを絶賛していた。そして、最も大きなインパクトを与えている新人が、育成ドラフト1位で入団した常谷拓輝だ。実戦で勝負強い打撃を発揮し、早期の支配下昇格を強烈にアピール。内野の複数のポジションを守れることも強みで、起用法の幅が広い。北海道で生まれ育ち高校、大学も北海道と生粋の道産子はファンに愛される選手になりそうだ。

 オリックスは5人の高校生を支配下指名と未来を見据えた戦略に。ドラフト1位の藤川敦也、2位の森陽樹、3位の佐藤龍月はいずれも将来のエース候補として期待値が高い。互いの存在を刺激し合いながら2、3年後にどのように進化しているか。宮城大弥、山下舜平大など高卒で早い時期から一軍で活躍している投手が良きお手本になる。ドラフト4位の窪田洋祐は札幌日大高で投打の二刀流として活躍したが、プロでは外野手として挑戦する。身体能力が高く、今後の成長が楽しみだ。その中で大卒のドラフト5位・髙谷舟は即戦力右腕で1年目から一軍での活躍が期待される。150キロを超える直球とキレ味鋭いスライダーが武器で、WBC強化試合の韓国戦では1回を三者凡退ときっちり抑えた。先発、救援とどちらでも対応できるので重宝されるだろう。

 楽天は先発陣の層が薄い状況で、ドラフト1位の藤原聡大、2位の伊藤樹にかかる期待が非常に大きい。藤原は最速156キロの直球とスライダーを武器にオープン戦で好投を続け、開幕先発ローテーション入りが見えてきた。制球力と打者を見る洞察力に長けた伊藤樹はオープン戦で2試合連続失点を喫したが、早大でも課題を修正して成長してきた。プロの世界でも抜群の安定感を発揮できるか。ドラフト3位の繁永晟は力強いスイングと二塁の堅守が持ち味。中大の先輩で活躍する牧秀悟(DeNA)、森下翔太(阪神)のようにチームの核となれるか。明るい性格でチームを統率するリーダーシップも大きな魅力だ。ドラフト6位の九谷瑠は大学、クラブチーム、社会人野球を経て26歳でプロ入りした遅咲きの右腕。巧みな投球術を武器に救援でチャンスをつかみたい。

 西武も1年目から即戦力になる選手がそろっている。ドラフト1位の小島大河は明大で東都リーグ4季連続打率3割をマークした強打の捕手。守備面は経験を積んで技術を高める必要があるが、打力を生かして指名打者で起用される可能性もある。目標の打率3割、新人王を達成できるか。2位の岩城颯空は三振奪取能力が高い左腕リリーバー。内角を果敢に突く直球とキレ味十分のスライダーを武器に救援で稼働すれば、勝利の方程式に抜擢される。ドラフト3位の秋山俊は実戦向きの強打者だ。中京大でリーグ戦通算115安打をマークし、大学日本代表では昨夏の日米大学野球で4割を超える打率をマーク。西武は秋山幸二、秋山翔吾(広島)と秋山の姓がつく先輩がチームの顔として活躍した歴史がある。打撃でアピールして外野の定位置を勝ち取れるか。

 ロッテはドラフト1位右腕の石垣元気が3月13日のライブBPで最速153キロを計測。一軍スタートの春季キャンプから順調に出力を上げているが、プロ野球人生は長い。故障をしない体の土台作りに重点を入れる。一軍のマウンドでベールを脱ぐ時が待ち遠しい。ドラフト2位の毛利海大は総合力が高い実戦派左腕。開幕先発ローテーションを狙える位置につけており、新人王の有力候補であることは間違いない。俊足で話題を呼んだのが育成ドラフト3位の杉山諒。ファームで2月23日にチェコ代表と強化試合で対戦した際、4回二死二塁で代走に起用されると初球で完璧なスタートを切り三盗に成功。俊足だけでなく、愛知学院大3年秋のリーグ戦で首位打者に輝くなどコンタクト能力が高い。育成入団から盗塁王を獲得した和田康士朗のような成長曲線を目指す。

【文責:週刊ベースボール】