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SMBC日本シリーズ2019

デイリーリポート

開幕前日

19年ぶりとなるソフトバンク×巨人は予告先発制を採用!初戦はソフトバンク・千賀滉大、巨人・山口俊

 日本シリーズ開幕を翌日に控えた10月18日、両チームがヤフオクドームで前日練習を行った。

 第1戦をホームで迎えるソフトバンクは、14時からの練習を前に工藤公康監督を中心とした円陣を作って気持ちを一つに。頂上決戦を前にした独特の緊張感もありながら、投手陣はキャッチボールやダッシュなどで汗を流し、野手陣はシートノック、フリー打撃で調整。クライマックスシリーズ(CS)を勝ち抜いてきた勢いそのままに、選手一人ひとりがいい状態で練習に取り組んだ。その様子を眺めていた王貞治球団会長は「あとはやるだけ」と語ると、指揮官に「頼みますよ」とエールを送った。

 巨人は、16時から練習を開始した。約20分間キャッチボールで体を温めてから、投内連係でヤフオクドームの芝とマウンドを確認。その後、ピッチャーと野手に分かれて各自調整を行った。明日の先発の山口俊は「初めての日本シリーズですが、やることは変わりません。チームの勝利のために頑張りたいと思います」。野手はフリー打撃と守備に分かれて最終調整を行い、キャプテンの坂本勇人は「ソフトバンクは強いチームですが、何とか勝てるように頑張りたいです」と意気込みを語った。

 前日練習の合間にはソフトバンク・工藤監督と巨人・原辰徳監督が監督会議に臨んだ。試合実施要項などを確認したあと、予告先発を行うか否かに関して、今シリーズでは両監督ともに予告先発制に賛同したことが発表された。さっそく第1戦の先発投手について工藤監督から「千賀滉大投手を」と発表がなされると、原監督は「我が軍は山口俊でいきます」と宣言した。

 また、監督会議後には両監督がそれぞれ会見を開いて、今シリーズに懸ける思いを語った。2000年は巨人の投手としてチームを日本一に導いた工藤監督は、ジャイアンツとホークスの対戦を「懐かしく思う」と振り返りながら、「今回はホークスの監督として“チャレンジャー”のつもりで、悔いのないように。ホークスとしての集大成を見せる」と意気込んだ。CSで勝利を引き寄せた自身の采配と同様に、日本シリーズでも後悔なく決断していく。

 一方、原監督は「シーズンの最後まで野球ができる。春から頑張ってきてよかった」と今の気持ちを語ると、「短期決戦とはいえ、中1日空いたりして結構、長丁場。いい勢いはさらに勢いをつけて、逆風は受け止めて順風に戻してやっていきたい」と日本シリーズの戦い方について説いた。さらに、今季限りで引退する阿部慎之助に関して、明日は「スターティングメンバーで行きます」と公言している。