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日本野球機構オフィシャルサイト

SMBC日本シリーズ2019

デイリーリポート

第1戦

エース・千賀滉大の力投に打線が応えた 7対2でソフトバンクが初戦を打ち勝つ

 10月19日、SMBC日本シリーズ2019がヤフオクドームで開幕した。リーグ優勝を果たした巨人と、リーグ2位でクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がってきたソフトバンクが19年ぶりに対戦。球団史上初となる3年連続の日本一を狙うソフトバンクに、7年ぶりの頂点を目指す巨人が挑む。

 第1戦の先発はソフトバンク・千賀滉大、巨人・山口俊の両エース。千賀は初回、亀井善行から始まる打線を13球、三者凡退に抑える。

 対する巨人・山口も初回から上々の立ち上がり。一番・牧原大成を空振り三振に仕留めたあと、CSファイナルステージ第4戦で1試合3本塁打のシリーズ記録を更新した今宮健太を打席に迎える。今宮には初球のスライダーを打たれ、三遊間を破るヒットで出塁を許す。しかし続く三番・柳田悠岐は見逃し三振。四番・デスパイネを打席に迎えた際に今宮をけん制球でアウトにし、強力打線をまずは無失点で抑える。

 試合が動いたのは2回表、一死。今シーズン限りで引退を表明している阿部慎之助が千賀の初球、152キロのストレートを右中間スタンドへ運び先制する。「先制点を取れて、良かったです」と阿部は笑顔を浮かべた。

 2回裏、反撃に出るソフトバンクは一死から中村晃がライト線への二塁打で出塁。続くグラシアルが、1ボールからの2球目をレフトのホームランテラスへ放り込む2ランですぐさま逆転に成功した。「先制されてすぐに逆転できてよかった。少し詰まったけど入ってくれてよかったよ」(グラシアル)。

 3回表、千賀は四球で亀井、丸佳浩を出し、暴投も絡み二死一、三塁のピンチを迎える。しかし四番・岡本和真をショートゴロに打ち取り、ピンチをしのぐ。山口も回を追うごとに落ち着きを取り戻し、3回裏は三者三振で終える。その後も味方の反撃を待ちながら淡々と打者を抑え、5回まで無安打を続ける。

 千賀も4回、5回、6回を三者凡退で終え、試合は投手戦へ。こう着状態が続く中、先にチャンスをつかんだのはソフトバンクだった。6回裏、先頭打者の牧原が一塁線を破る二塁打で出塁すると、続く今宮は確実にバントで走者を送る。三番・柳田が低めのボールを我慢強く見極めて四球を選ぶと、四番のデスパイネは初球、デッドボールで一死満塁のチャンスに。続く五番・中村晃がセンターに犠牲フライを打ち、ソフトバンクが貴重な追加点を奪う。

 なんとか後続を断った山口だったが、打線がなかなか千賀をとらえられない。2点を追いかける巨人は7回表、二死から七番・ゲレーロ、八番・田中俊太が連続ヒットで二死二、三塁。一打同点のチャンスで小林誠司に代わって重信慎之介が送られるが、2ボール2ストライクから千賀の低めのカットボールに手が出ず、見逃し三振に倒れてチャンスを逃す。

 ピンチをしのいだソフトバンクは7回裏、この回から代わったマシソン-炭谷銀仁朗バッテリーから先頭の松田宣浩が二塁打を放ち出塁する。続く内川のバントで代走・周東佑京がすかさず三塁へ。代打の長谷川勇也に対し、巨人はレギュラーシーズンもフル稼働したサウスポーの田口麗斗をマウンドに送る。ソフトバンク・工藤公康監督もレギュラーシーズン同様の着実な試合運びで代打の代打・川島慶三を告げる。川島がストレートの四球を選び、すかさず初球に盗塁を決め二、三塁にチャンスを広げると、牧原がとらえた打球はセンターへの2点適時打に。ソフトバンクのリードが4点に広がった。さらにソフトバンクはこの回、2点を追加し、試合を決めた。

 終わってみればソフトバンク打線は10安打を記録し、千賀は7回を投げて1失点。エースの投球を工藤監督も「ホームランは打たれましたけど、その後、修正して味方の援護を待って、しっかり投げてくれたのはさすがでした」と大絶賛。最終回、巨人は大城卓三にホームランが生まれるものの、反撃はそこまでだった。7対2と第1戦はソフトバンクの快勝となった。

SMBC日本シリーズ2019 第1戦

2019年10月19日(土)
ヤフオクドーム ◇開始 18:34 (3時間15分) ◇入場者 37,194人

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
読売 0 1 0 0 0 0 0 0 1 2 6 0
福岡ソフトバンク 0 2 0 0 0 1 4 0 x 7 10 1
バッテリー
【巨】 山口(0-1)、マシソン田口澤村 ‐ 小林炭谷
【ソ】 千賀(1-0)、甲斐野 ‐ 甲斐髙谷
本塁打
【巨】 阿部 1号(2回ソロ 千賀)、大城 1号(9回ソロ
【ソ】 グラシアル 1号(2回2ラン 山口