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SMBC日本シリーズ2019

デイリーリポート

移動日

軽め調整のソフトバンクは2連勝も気を引き締める 本拠地に戻った巨人は新人左腕が意気込み語る

 第1戦、第2戦をソフトバンクが連勝し、迎えた10月21日は東京への移動日。ヤフオクドームで一部メンバーが軽めの調整を行ってから東京入りしたソフトバンクに対し、巨人は帰京後に東京ドームで約1時間半の練習を行った。

 前夜の興奮冷めやらぬ中、10時からの練習に参加したバンデンハーク、和田毅、高橋礼ら先発投手組は、工藤公康監督が見守る中、ストレッチ、軽めのダッシュ、キャッチボールなどのメニューをこなした。翌日の第3戦での予告先発が発表されているバンデンハークは「チームはいい流れで来ているので。プレーボールの1球目からしっかり自分のボールを投げられる状態で準備をしました。あとのことを考えずに、いけるところまで全力でいけるようにしたい」。また、第4戦以降の登板が見込まれる和田も「昨年は日本シリーズをテレビで見ていて、悔しい気持ちが強かったです。今年はここまで投げさせてもらっているので、いろいろな思いを込めて投げられれば」と思いを口にした。

 また、野手陣は甲斐拓也、栗原陵矢、周東佑京らが打撃練習を行った。吉鶴憲治バッテリーコーチ、立花義家打撃コーチが打撃投手を務める場面や、工藤監督も身振り手振りでアドバイスを送る場面なども見られた。

 練習後、取材に応じた工藤監督は、「クライマックスシリーズで良い形ができ、しっかり日本シリーズでも継続できている。選手一人ひとりの“勝つんだ”という思いがベンチにいても伝わってくる」とここまで2試合の戦いぶりを評価しつつも、「1つのきっかけで変わってしまうこともあるので、そこは油断してはいけないですし、1試合1試合、その日を全力で戦っていきます」とあらためて気を引き締めた。

 第3戦からはDH制ではなくなるため、第1戦、第2戦はDHだったデスパイネの守備、起用に関しては「判断はこれからですけど、交流戦のときと同じように彼の状態について話をしながら、どういう使い方をしていくのがいいのか、決断していきたい」。第3戦以降の戦いで大きなポイントとなりそうだ。

 一方、15時過ぎに羽田空港に到着した巨人ナインは、16時過ぎに第3戦からの舞台となる本拠地・東京ドーム入り。16時半から各自がウォーミングアップを行い、投手陣はランニングなどで、野手陣は打撃練習で汗を流した。

 第3戦の先発が予告されているルーキーの髙橋優貴はバント練習もきっちりとこなし、「勝つしかないと思っています。チーム全体で勝ちに向けて準備した」とこの日の練習を振り返ると、第1戦、第2戦で見た日本シリーズの印象を「レギュラーシーズンや、クライマックスシリーズとは違う緊張感がありました」。昨秋のドラフトから約1年が経過したが、「ドラフトで指名されてから1年が立ちますが、1年前に今の自分自身の状況(日本シリーズ先発を翌日に控える状況)は想像できなかった」と感慨深げ。

 今春のオープン戦で対戦経験のあるソフトバンク打線に対しては「打たれたイメージしかないですが、半年経っていますのでリベンジしたい」と話し、「どこからでも点を取れる打線です。一つひとつ、アウトを確実に取っていくことが大事だと考えています」と対応法を語った。

 一方、野手陣では今季限りで引退を表明している阿部慎之助や、37歳のベテラン・亀井善行らが快音を響かせた。打撃練習には参加せず、ストレッチなどでメンテナンスを行ったキャプテンの坂本勇人は「東京ドームに戻って、まずは3つ、しっかり勝ちたいです」と意気込みを語った。原辰徳監督も「もちろん、やられたらやり返す」と話しており、2連敗からの反撃に注目が集まる。

 ソフトバンクが3連勝で日本一に王手をかけるのか、ホームで迎え撃つ巨人がそれを阻止するのか。注目の第3戦は、明日22日18時15分より東京ドームで行われる。